脊柱管狭窄症の症例概要
来訪者
今回ご紹介するのは、横浜市保土ヶ谷区にお住まいの83歳女性で、3か月ほど前から続いている腰の痛みと左下肢の痺れが気になり、みやがわ整骨院へ来院されました。普段から健康を維持することへの意識が高く、自転車に乗ったりリズム体操を行ったりと積極的に体を動かしていましたが、運動時に症状が強くなるため、これまで通り続けてよいのか不安を感じていたとのことです。
年齢を重ねても自分の足で動き、好きな運動を続けたいという希望があり、単に腰や脚の症状を軽減するだけではなく、今後も活動的な生活を維持できる体の状態を目指すことが大切になります。そのため、現在感じている症状だけに注目するのではなく、姿勢や筋力、関節の動きなども含めて全身の状態を確認していくことになりました。
症状
主な症状は腰の痛みと左下肢の痺れで、いずれも来院する約3か月前から気になるようになり、特に運動をした際には痛みが強くなる傾向がみられています。左脚の痺れについても日常的に気になる状態であり、自転車やリズム体操など健康のために続けてきた運動に影響が出始めていたため、ご本人にとって大きな不安要素になっていました。
脊柱管狭窄症では腰部だけを見るのではなく、脚の痺れや動作時の変化なども確認しながら、日常生活でどのような場面に負担がかかっているのかを把握することが重要です。実際に今回のケースでも、腰の痛みだけではなく左下肢の痺れがみられたことから、体全体の姿勢や動き方を含めて状態を確認しました。
来院時の状態
来院時は背中が丸くなる円背の姿勢が目立っており、腹部に十分な力を入れにくいため、上半身を安定して支えることが難しく、立位でも姿勢が崩れやすい状態となっていました。円背とは背中が丸くなった姿勢を指しますが、この状態では体の重心位置も変化しやすく、腰や下肢だけで体を支えようとする動きにつながる場合があります。
加えて、筋肉の柔軟性や関節の可動域にも低下がみられ、筋力とバランス力についても十分とはいえなかったため、一部分だけではなく複数の要素が動作に影響していると考えられる状態です。そのため、みやがわ整骨院では痛みや痺れのある場所だけに施術を集中させるのではなく、姿勢を保持するために必要な体幹や関節の動きまで確認する方針としました。
改善目標
患者様が最も希望されていたのは、健康のために行っている自転車やリズム体操を今後も無理なく続けられる体の状態を目指すことです。症状が出ているからと運動そのものを諦めるのではなく、腰や左下肢への負担につながっている体の使い方を見直しながら、活動を継続できる状態へ近づけることを目標に設定しました。
そのためには腰の痛みや痺れの軽減だけではなく、姿勢を保つ筋力や関節の可動域、歩行時の安定性などを総合的に整えていく必要があります。このような背景から、施術と並行してストレッチや生活習慣の見直し、体幹強化なども取り入れながら、ご自身でも体の状態を管理できることを目指しました。
初回の状態と確認したこと
来院時の症状
初回来院時には、3か月前から続く腰の痛みと左下肢の痺れを中心に確認したところ、安静時だけではなく、運動によって痛みが強くなることが大きな特徴として挙げられました。健康維持のために体を動かす習慣があるものの、運動後の症状が気になるため、体操や自転車を続けることに不安を感じるようになっていたという状態です。
一方で、姿勢を確認すると背中が丸くなりやすく、腹部に力を入れて体幹を安定させることが難しいため、立っている際にも体を十分に支えにくい様子がみられました。腰や脚に症状があっても、その部位だけに原因があるとは限らないことから、首や肩を含めた上半身の状態、骨盤周囲の安定性、下肢の動きについても確認しています。
状態のチェック内容
初回は現在の症状やこれまでの経過を確認したうえで、病態検査と整体検査を分けて行い、姿勢の歪み、関節可動域、筋力、バランスなどを総合的にチェックしました。病態検査とは症状の特徴や動作による変化などを確認するもので、整体検査では姿勢や関節、筋肉の働きなど、体の機能面にどのような特徴があるのかを確認していきます。
具体的には、立った状態で円背や体の傾きなどを確認するとともに、各関節がどの程度動かせるのかを可動域テストで調べ、体を支えるための筋力についても評価しました。あわせて、歩行や立位での安定性に関係するバランス力も確認したところ、複数の項目で機能低下がみられたため、一つの部位だけではなく全身を考慮したアプローチが必要と判断しています。
検査の所見
検査では、筋肉の柔軟性低下に加えて関節の可動域低下がみられ、体を動かすために必要な筋力についても低下している状態が確認されました。特に円背による姿勢不良と体幹の支えにくさが重なることで、立位や歩行の際に姿勢を安定させにくく、腰や下肢へ負担が偏りやすい状態になっていることが考えられます。
そのうえ、バランス力の低下もみられたため、痛みや痺れだけを基準に施術内容を決めるのではなく、日常生活の動作を安定させるための機能面も確認しながら進める必要がありました。こうしたことから、筋肉の柔軟性、骨格のバランス、神経へのアプローチに加え、体幹を支える筋力を高める取り組みを組み合わせる方針としています。
脊柱管狭窄症へのアプローチ方法
提案した改善方法
今回の脊柱管狭窄症へのアプローチでは、筋肉だけをほぐすのではなく、筋肉と骨格のバランスを整える施術、神経の働きを考慮したアプローチ、ストレッチ指導、生活指導などを組み合わせました。円背があり腹部に力を入れにくい状態だったため、体幹を自分の力で支えられる状態を目指し、EMSという電気刺激によって筋肉の収縮を促す機器も活用しています。
特に高齢になると、柔軟性だけを改善しても体を支える筋力が不足していれば姿勢を維持しづらいため、動きやすさと支える力の両方を考えることが重要です。そこで、患者様が不安なく施術を継続できるよう精神面にも配慮しながら、自転車やリズム体操を続けるという目標に向けて段階的に取り組むことにしました。
アプローチの回数と頻度
施術は週1~2回を目安とし、1回あたり約30分の時間を設けながら、その日の体調や腰の痛み、左下肢の痺れ、姿勢や動作の変化を確認して進めています。83歳という年齢も考慮し、毎回同じ刺激量で施術するのではなく、体の反応を確認しながら無理のない範囲で継続できる内容に調整しました。
また、来院時の施術だけに頼るのではなく、自宅でも姿勢を意識し、無理なく取り組めるストレッチや筋力強化を続けることで、日常生活そのものを体づくりの時間として活用していただく方針です。週1~2回のケアと日々のセルフケアを組み合わせることで、少しずつ動作や姿勢の安定を目指していきました。
期待される改善内容
最初に目指したのは、腰の痛みや左下肢の痺れを軽減させることに加え、姿勢を保持しやすくして、歩行や運動時の体の安定性を高めていくことです。筋肉の柔軟性と関節可動域を確保しながら体幹の筋力を高めることで、円背になりやすい姿勢を少しずつ見直し、腰や下肢だけに負担が集中しにくい体の使い方を目指しています。
同時に、ご本人が健康のために続けている自転車やリズム体操を再び不安なく行えるようになることも、今回のアプローチにおける大切な目標となりました。ただし、症状の変化には個人差があるため、痛みや痺れだけで判断せず、姿勢や歩き方、日常生活での動きやすさなども確認しながら経過をみていくことが重要です。
施術内容と経過
施術の詳細
実際の施術では、初回検査で確認された筋肉の柔軟性低下や関節可動域の低下、円背姿勢、筋力低下などを踏まえ、筋肉と骨格の両面から体のバランスを整えるアプローチを行いました。腰周辺だけを施術するのではなく、姿勢を維持するうえで関係する骨盤周囲や下肢、体幹などの状態を確認しながら、動作時に一部分へ負担が集中しにくい状態を目指しています。
加えて、神経の働きにも配慮したアプローチを取り入れ、左下肢の痺れがどのように変化するのかを毎回確認しながら施術内容を調整していきました。関節については動かしにくくなっている部分の可動性を確認し、筋肉については柔軟性を引き出す施術を行うことで、体全体を動かしやすい状態へ近づけています。
体幹部分にはEMSを取り入れ、腹部に力を入れにくく体を支えづらかった状態に対して、姿勢保持に必要な筋肉を意識するためのサポートを行いました。そのうえで、自宅で取り組めるストレッチや姿勢の意識についてもお伝えし、院内での約30分の施術だけではなく、普段の生活のなかでも体を整える習慣をつくっていただくよう進めています。
患者様の反応
初回の施術後には、ご本人から「少し体が真っ直ぐになった感じがする」という感覚が聞かれ、施術前と比べて関節の可動域にも変化がみられました。もともと円背があり、腹部に力を入れて姿勢を保持することが難しい状態だったため、体を起こしやすくなった感覚は、ご本人にとって今後の取り組みを続けるきっかけにもなったとのことです。
実際に、ご自身でも以前から姿勢の悪さや動きの鈍さを自覚されていたことから、初回の段階で体の動きに変化を感じられたことで、姿勢や筋力に目を向ける重要性についても理解が深まっていきました。そのため、施術を受けるだけではなく、日常生活での姿勢やストレッチにも意識を向けながら、週1~2回のペースで継続することになりました。
経過の確認
施術を継続するなかでは、毎回腰の痛みと左下肢の痺れの状態を確認するとともに、姿勢や歩き方、関節の可動域、体を支える際の安定性などについても経過を追いました。初期には円背が強く、体幹で上半身を支えにくい状態がみられましたが、施術とEMSによる体幹強化、セルフケアを重ねるにつれて、徐々に歩き方や姿勢に安定性がみられるようになっています。
一方で、体の状態を確認していく過程では首や肩のこりも気になることがあったため、腰や左下肢だけに限定せず、上半身を含めた全身のバランスを考えながらケアを進めました。姿勢が崩れている場合には腰だけではなく首や肩にも負担がかかりやすいため、その時々の状態に合わせて施術する範囲を調整しています。
その結果、継続するにつれて日常動作における体の安定感にも変化がみられ、当初気になっていた運動時の症状についても経過を確認しながら、無理のない範囲で活動を続けられるようサポートしました。約3か月という期間を通して、症状だけではなく姿勢や歩行、筋力などを継続的に確認し、ご本人が目標としていた自転車やリズム体操を続けられる体の状態へ近づけるよう取り組んでいます。
結果と改善状況
最終的な状態
週1~2回の施術とご自宅でのセルフケアを約3か月継続したところ、当初気になっていた左下肢の痺れは感じなくなり、腰の痛みについても日常生活への支障が少ない状態へと変化していきました。来院当初は運動をすると症状が強くなり、自転車やリズム体操を続けることに不安を感じていましたが、経過とともに体を動かしやすくなり、体操教室にも支障なく参加できるようになっています。
症状の変化だけではなく、初回に目立っていた円背にも変化がみられ、歩行時や立位での安定感が徐々に高まったことも今回の経過における大きな特徴です。特に、腹部へ力を入れにくく上半身を支えづらかった状態に対して、筋肉や関節への施術とEMSによる体幹強化を組み合わせたことで、ご本人も以前より体を動かしやすくなったことを実感されていました。
その結果、約3か月後には日常生活だけでなく体操教室でも大きな支障を感じることがなくなり、健康維持のために行っていた活動を続けられる状態になりました。ただし、脊柱管狭窄症に伴う症状や経過には個人差があるため、今回の変化がすべての方に同様にみられるものではございません。
患者様の感想
患者様からは、「元々姿勢が悪く、動きが鈍くなっていたのは自覚していたので、痛みや痺れがなく、動けるようになってとても嬉しいです」とのお話がありました。症状そのものだけではなく、以前から感じていた姿勢や動きにくさにも変化を感じられたことで、日常生活や運動に対する不安も少なくなっていったとのことです。
来院前は、健康のために続けてきた自転車やリズム体操が腰の痛みや左下肢の痺れによって難しくなることを心配されていましたが、約3か月の経過を通して再び活動できるようになったことを喜ばれていました。実際に、83歳になっても自分の好きな運動を続けたいという目標があったからこそ、施術だけに頼らず、ストレッチや姿勢への意識にも前向きに取り組まれています。
ご自身の体の変化を理解しながらセルフケアを継続できたことは、今後も健康的な生活を送るうえで大切な要素になるでしょう。症状が楽になった後も体の状態を把握し、自分に合った運動やケアを続けることが重要です。
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません
生活の質の向上
今回の症例で大切だったのは、腰の痛みや左下肢の痺れが軽減したことだけではなく、ご本人が大切にしていた活動を再び続けられるようになった点です。健康維持を目的として自転車に乗り、リズム体操にも参加していたため、症状によってそれらを諦めることは、体を動かす機会だけでなく生活の楽しみが減ることにもつながりかねません。
そこで、みやがわ整骨院では痛みの程度だけを経過の基準とせず、歩き方や姿勢、日常動作、体操を行った際の様子なども含めて変化をみていきました。約3か月後には体操教室や普段の生活で支障を感じることが少なくなり、自分で体を動かせることへの安心感も得られています。
一方で、年齢とともに筋力や柔軟性、バランス力は変化するため、一度症状が軽減したからといって体のケアが必要なくなるわけではありません。現在の活動量をできるだけ維持しながら、その日の体調に合わせて無理のない範囲で運動を継続することが、これからの生活の質を保つうえでも大切になります。
総括とアドバイス
改善方法の総括
今回の脊柱管狭窄症の症例では、3か月前から続いていた腰の痛みと左下肢の痺れだけに着目せず、円背、筋肉の柔軟性低下、関節可動域の低下、筋力やバランス力の低下といった身体機能を総合的にみながら施術を進めました。筋肉と骨格へのアプローチに加え、神経の働きを考慮したケアやEMSによる体幹強化を取り入れたことで、体を動かす機能そのものを高めることにも重点を置いています。
特に重要だったのは、ご本人が「自転車やリズム体操を続けたい」という明確な目標を持っていたため、その目標を基準として施術やセルフケアの内容を組み立てられたことです。症状を軽減することだけを目的にすると、痛みが楽になった段階でケアを終えてしまいがちですが、今回のように実際の生活や趣味まで見据えることで、その後に必要な取り組みも明確になります。
こうしたことから、脊柱管狭窄症による腰や脚の症状がある場合には、痛む場所だけではなく、姿勢や歩行、筋力、柔軟性などを幅広く確認することが大切です。ただし、症状が急激に強くなった場合や、脚に著しい力の入りにくさが生じた場合、排尿・排便に異常を感じる場合などには、整形外科などの医療機関での評価を優先してください。
再発防止のためのセルフケアアドバイス
今後は、現在の状態を維持するためにも、日常生活のなかで姿勢を意識するとともに、無理のない範囲で筋力強化やストレッチを続けることが大切になります。特に今回のように円背があり、腹部に力を入れにくかった場合には、腰だけを伸ばしたり鍛えたりするのではなく、体幹や下肢を含めて全身を動かす習慣を持つことが重要です。
ストレッチについても、強く伸ばせばよいわけではなく、体調や関節の動きに合わせて負担の少ない方法を選び、痛みや痺れが強くなる場合には無理に続けないようにしてください。自転車やリズム体操についても同様で、調子の良い日に頑張りすぎるのではなく、翌日に症状が残らない程度の運動量から継続していくことが一つの目安になります。
加えて、忙しさやその時々の体調によって来院頻度を調整しながら、ご自身で行うセルフケアと必要に応じた体のチェックを組み合わせていくことも大切です。日々の小さな変化に気づけるようになることで、症状が強くなる前に運動量や生活習慣を見直しやすくなります。
横浜市旭区で脊柱管狭窄症にお悩みの方へ
引き続きのケア提案
脊柱管狭窄症による腰の痛みや下肢の痺れが軽減しても、長年の姿勢や筋力の低下、関節の動かしにくさなどが残っている場合には、体の使い方を整えていくための継続的なケアが必要になることがあります。特に高齢の方では、痛みが少なくなったことで急に活動量を増やすと体への負担が大きくなる場合もあるため、現在の身体機能に合わせて運動量を調整することが大切です。
横浜市旭区のみやがわ整骨院では、症状だけを追うのではなく、「どのような生活を続けたいのか」という目標も確認しながら、その方に必要なケアを考えています。今回の患者様の場合には、自転車やリズム体操を続けることが健康維持だけでなく生活の楽しみにもなっていたため、活動を制限するのではなく、できることを維持しながら体への負担を減らしていく方向で取り組みました。
一方で、体の状態や生活環境は常に同じではなく、疲労や活動量によって調子が変化することもあります。そのため、調子が良いときにも姿勢や歩き方、筋力などを定期的に見直し、その時点の状態に合わせてケア方法を調整していくことが大切です。
再発予防の方法
再発予防を考えるうえでは、施術を受け続けることだけではなく、ご自身で体を動かす習慣を持ち、筋力や柔軟性をできるだけ維持していくことが重要になります。今回の患者様にも、姿勢への意識、筋力強化、ストレッチ、生活習慣の見直しを継続していただき、体調や忙しさに合わせて来院頻度を考えていく方針をお伝えしています。
特に、自転車や体操などの運動習慣がある方は、それらをすべて控えるのではなく、体調をみながら続けられる範囲を見つけることが大切です。日によって腰の痛みや脚の痺れが強くなる場合には運動量を調整し、症状が長く続く場合には自己判断だけで無理をせず、必要に応じて医療機関へ相談することも検討してください。
横浜市旭区で脊柱管狭窄症による腰の痛みや脚の痺れが気になり、「運動を続けたいけれど不安がある」「以前より歩きにくくなった」「姿勢や筋力の低下も気になっている」という方は、現在の体の状態を把握することから始めてみるのも一つの方法です。みやがわ整骨院では、症状の経過だけでなく、普段の生活や今後続けたい活動についても伺いながら、その方に合わせたケアをご提案していますので、気になる症状や日常生活でのお困りごとがございましたら、お気軽にご予約・ご相談ください。







