肩凝り、頭痛の症例概要
来訪者
今回ご紹介するのは、横浜市保土ヶ谷区にお住まいの59歳女性で、接客業のお仕事を続けながらご家族の介護もされており、仕事と日常生活の両面で体への負担が重なっている方です。普段から仕事をしていると頚部や肩につらさを感じることがありましたが、今回は来院する3日前から頚部に強い痛みが出現し、動かした際にも痛みが強く出るようになったとのことでした。
接客業では立っている時間や同じ姿勢を保つ時間が長くなることもあり、頚部や肩に負担を感じながら仕事を続けていたといいます。そのうえ親御様の介護もあるため、仕事が終わってから十分に体を休めることが難しく、疲労感を抱えたまま翌日を迎えることも少なくない状況です。
症状
主な症状は肩凝り、頭痛に加えて頚部の強い痛みであり、特に頚部を動かしたときに痛みが強くなることが、来院時の大きなお悩みとなっていました。以前から仕事中に頚部や肩がつらくなりやすかったものの、来院3日前から症状が強くなったことで、普段の肩凝りとは異なる負担を感じていたとのことです。
加えて、体の状態を確認すると頚部から肩周辺には筋緊張がみられ、呼吸も浅くなっていたため、局所のつらさだけではなく全身の状態を含めて確認する必要があると考えました。肩凝りや頭痛がある場合でも、その感じ方や背景は一人ひとり異なるため、みやがわ整骨院では症状が出ている部分だけに限定せず、姿勢や動作なども含めて状態を確認しています。
来院時の状態
来院時は頚部や肩の筋肉に緊張があり、姿勢にも崩れがみられたほか、呼吸が浅くなっている状態も確認されました。仕事中に頚部や肩のつらさが強くなるという生活背景があることから、一時的な負担だけを見るのではなく、日頃の姿勢や体の使い方がどのように関係しているのかを確認することが重要になります。
実際に、筋肉の柔軟性だけではなく関節の動きや筋力、バランス力にも低下がみられたため、複数の要素が重なって体に負担がかかっている可能性を考えました。一方で、症状の程度だけを基準に施術方針を決めるのではなく、病態検査や整体検査を行ったうえで、現在の体の状態を整理していくことにしています。
改善目標
患者様が希望されていたのは、その場で頚部や肩を楽にすることだけではなく、親御様の介護や仕事を続けながら感じている疲労感も含め、「体を何とかしたい」ということでした。そのため、肩凝りや頭痛の軽減を目指すとともに、仕事や介護による負担がかかった際にも状態を維持しやすい体づくりを、中長期的な目標として共有しています。
特に、日常生活では仕事だけを休めばよいという状況ではなく、介護を含めた役割も続いていくため、生活そのものを考慮しながら施術とセルフケアを組み合わせる必要があります。このような背景から、目の前の症状だけに着目するのではなく、ご本人が仕事や日常生活を続けやすくなることを一つの目標として進める方針となりました。
初回の状態と確認したこと
来院時の症状
初回来院時には、頚部から肩にかけて筋肉の緊張が強くみられ、頚部を動かすことで痛みが強くなる状態に加えて、肩凝りや頭痛も確認されました。特に来院3日前から頚部の痛みが強くなっていたため、まずは現在の症状について確認しながら、動作によってどの程度変化するのかをみていきました。
同時に、呼吸が浅くなっている様子や姿勢の崩れも確認できたことから、頚部や肩だけではなく体全体の緊張状態にも目を向けています。呼吸が浅い状態では胸郭と呼ばれる胸まわりの動きが小さくなりやすく、頚部や肩周辺の筋肉を使いやすくなる場合もあるため、呼吸時の体の動きについても確認しました。
状態のチェック内容
初回は病態検査と整体検査を分けて行い、現在みられる症状について確認したうえで、姿勢の歪み、関節の可動域、筋力、バランスなどを総合的にチェックしました。可動域テストとは関節をどの程度動かせるかを確認するものであり、痛みが出る方向や動かしづらい範囲を確認することで、日常動作で負担が集中している部分を考える材料になります。
筋力テストでは体を支えたり動かしたりするための力が十分に発揮できているかを確認し、姿勢についても立った状態で体の位置関係や左右差などをみていきました。加えて、バランス力についても確認したところ、頚部や肩だけを施術対象として考えるより、全身の安定性を含めたアプローチが必要と考えられる状態です。
検査の所見
検査では、頚部や肩周辺を含めた筋肉の柔軟性低下に加えて、関節の可動域低下、筋力低下、姿勢不良、バランス力の低下が確認されました。これらはそれぞれ独立しているとは限らず、筋肉が硬くなることで動きが小さくなったり、筋力が十分に発揮できないことで特定の部分に負担が集中したりすることも考えられます。
具体的には、仕事で同じ姿勢が続く生活背景があり、そのうえ介護による身体的な負担も加わっているため、日常生活の中で回復する時間よりも負担が積み重なりやすい状況がうかがえました。こうしたことから、肩凝りや頭痛だけを個別に捉えるのではなく、筋肉、関節、姿勢、筋力、バランスといった複数の要素を確認しながら施術を進める方針としています。
肩凝り、頭痛へのアプローチ方法
提案した改善方法
今回の状態に対しては、筋肉へのアプローチだけに限定せず、骨格へのアプローチ、神経へのアプローチ、生活指導、ストレッチ指導、メンタル面へのアプローチを組み合わせて進めました。筋肉の柔軟性や関節の動きを整えていくことに加え、姿勢や体の使い方を確認しながら、頚部や肩だけに負担が集中しにくい状態を目指しています。
神経へのアプローチでは、体を動かす際の反応や筋肉の働き方などを確認しながら、全身を動かしやすくすることを目的として施術を行いました。そのため、施術を受けることだけで改善を目指すのではなく、ご本人にも現在の体の状態を理解していただき、日常生活でできることを一緒に増やしていく方針です。
アプローチの回数と頻度
施術は1回約30分を目安とし、体の状態や仕事、介護などによる負担を確認しながら、週1〜2回の頻度で進めることになりました。来院3日前から頚部の痛みが強くなったという経過はあるものの、以前から仕事によって頚部や肩がつらくなる背景もあったため、短期間の変化だけで判断せず経過を確認する必要があります。
ただし、週1〜2回という頻度を固定的に続けるのではなく、症状の変化や日常生活での負担、体の回復状況などを確認しながら調整していくことが大切です。横浜市旭区のみやがわ整骨院では、その時点の状態だけではなく、仕事や家庭でどの程度負担がかかっているかも確認しながら施術計画を考えています。
期待される改善内容
まず目指したのは、頚部を動かした際に感じる強い痛みや肩凝り、頭痛といった症状の軽減とともに、頚部や肩の筋緊張を和らげ、動きやすさにつなげていくことです。そのうえで、筋肉の柔軟性や関節の可動域、筋力、姿勢、バランス力にも目を向け、仕事や介護による負担を受けても疲労をため込みにくい状態を目標としました。
とはいえ、日常生活での負担そのものを完全になくすことは難しいため、施術による変化だけではなく、姿勢の見直しや筋力強化、ストレッチなどを継続することも重要になります。最終的には、ご本人が自分の体の状態を把握しながらセルフケアを行い、仕事や介護、趣味などを続けやすい状態につなげていくことが大切です。
施術内容と経過
施術の詳細
施術では、初回の検査で確認された筋肉の柔軟性低下や関節の可動域低下、筋力低下、姿勢不良、バランス力低下を踏まえ、筋肉と骨格へのアプローチを中心に進めました。頚部や肩だけに刺激を加えるのではなく、全身のつながりや姿勢を確認しながら施術を行い、頚部や肩に集中していた負担を分散しやすくすることを意識しています。
あわせて神経へのアプローチも取り入れ、体を動かした際の反応や筋肉の働き方を確認しながら、動作を行いやすい状態を目指しました。姿勢不良や呼吸の浅さも確認されていたため、胸まわりを含めた体の動きをみながら、頚部や肩だけで動作を補わないよう全体のバランスにも配慮しています。
生活面では、仕事や介護による負担を考慮し、姿勢の見直しやストレッチなど、日常生活の中で取り入れやすいセルフケアについてもお伝えしました。施術時間は約30分ですが、毎回同じ内容を繰り返すのではなく、その日の症状や仕事後の疲労感、動作の変化を確認したうえで必要なアプローチを選択しています。
患者様の反応
施術を進めたところ、患者様からは肩が明らかに軽くなったという変化が聞かれ、それまで感じていた頭痛についても施術後にはなくなったとのことでした。頚部や肩の筋肉だけをみるのではなく、姿勢や関節の動き、筋力なども含めて施術したことで、ご本人にも施術前後の体の違いを感じていただけた様子です。
その結果、頚部や肩に症状があるときでも、体全体の状態を確認することの重要性をご本人が意識するきっかけにもなりました。一方で、一度の変化だけで状態を判断することはせず、仕事や介護による負担が加わった後に症状がどのように変化するのかを継続して確認しています。
特に、日常生活に戻ると体にかかる負担は再び増えるため、施術直後の軽さだけではなく、次回来院時までどの程度状態を保てるかも大切な確認項目です。こうした反応を踏まえながら、週1〜2回を目安に施術を継続し、その時々の状態に合わせて内容を調整する形で進めました。
経過の確認
施術を継続するにつれて肩の軽さや頭痛の変化がみられた一方、接客業での仕事や親御様の介護などによって体への負担が強くなると、頚部や肩の張り感、だるさなどの症状が再び出ることもありました。これは日常生活でかかる負担が大きく、体の回復が追いつきにくい時期もあるため、症状が出たかどうかだけではなく、以前と比べてどのように過ごせているかを確認しながら経過をみています。
ところが、日常生活で負担がかかる状況が続いているなかでも、趣味として行っている太極拳については「以前よりやりやすくなっている」と感じられるようになったとのことです。太極拳のように姿勢を保ちながら全身をゆっくり動かす運動で変化を実感できたことは、患者様自身が体の動きやバランスの変化に気づく一つのきっかけとなっています。
施術期間中は、症状が出るたびに不安を大きくするのではなく、その日の仕事量や疲労、姿勢、セルフケアの状況などを振り返りながら、何が体への負担になっているのかをご本人と確認していきました。施術によって一時的に楽になることだけを目的とせず、自分の体の状態と向き合えるようになることも、今後のセルフケアを続けるうえで重要になります。
現在も仕事や介護による負担が回復力を上回ると張り感やだるさが残ることはありますが、以前と比べて体が楽になったという実感があり、太極拳の動きにも変化を感じられています。今後も体の状態に合わせて来院頻度を検討しながら、姿勢改善、筋力強化、ストレッチ、生活習慣の見直しを組み合わせ、日常生活でかかる負担に対応しやすい体づくりを進めていく予定です。







