肩頚腕症候群の症例概要
来訪者
今回ご紹介するのは、神奈川県旭区にお住まいの51歳男性で、半年前から続いている右肩と肩甲骨内側の痛みをきっかけに、みやがわ整骨院へご来院されました。日常生活を送ることはできていたものの、右肩を動かした際に痛みが出る状態が続いており、以前のように自由に肩を動かせないことが気になっていたとのことです。
特に患者様は趣味として空手を続けており、肩や腕を大きく動かす機会が多いため、今後も症状を抱えたまま運動を続けられるのかという不安を感じていました。そのため、目の前の痛みだけではなく、趣味を長く続けられる体の状態を目指したいという思いを持って来院されています。
症状
主な症状は右肩と肩甲骨内側の痛みで、発症から約半年が経過しており、特に右腕を横方向へ持ち上げる外転動作で痛みを感じやすい状態でした。肩頚腕症候群では首から肩、肩甲骨周辺、腕にかけて負担が重なることで、痛みやこり感などが現れる場合がありますが、症状の出方や関連する部位には個人差があります。
今回の場合も右肩だけを確認するのではなく、首や肩甲骨、背骨の動きなどを含めて状態を確認する必要があると考えました。実際に肩を動かしていただくと、痛みだけではなく肩の上がりにくさも感じられ、空手で必要となる腕の動作にも影響する可能性がある状態です。
来院時の状態
来院時には右肩の動作時痛と肩の上がりにくさがみられたほか、首周辺の筋肉にも緊張があり、肩甲骨についても周囲の組織との動きが悪くなっている状態が確認されました。いわゆる「肩甲骨の癒着」と表現されるような、肩甲骨周辺の軟部組織が滑らかに動きにくい状態があり、肩関節だけで動きを補いやすくなっていたと考えられます。
加えて、背中が丸くなる円背傾向がみられ、脊柱、つまり背骨全体の柔軟性も低下していたため、腕を上げる際に必要な胸郭や肩甲骨の連動が十分に発揮されにくい状態でした。こうしたことから、右肩だけに原因を限定せず、姿勢や背骨、筋力を含めた全体的なバランスを確認していくことが重要になります。
改善目標
患者様が最も希望されていたのは、趣味である空手を今後も継続して楽しめる体の状態をつくっていくことでした。単に日常生活で痛みを感じなくなることだけではなく、腕を大きく動かしたり体をひねったりする空手特有の動作にも対応できる状態を目指す必要があります。
そこで、まずは右肩を動かした際の痛みを軽減させながら、肩甲骨や脊柱の動きを取り戻し、低下している筋力についても段階的に高めていくことを目標としました。そのうえで、ご自身でも体の状態を管理できるようにセルフケアを身につけ、趣味を長く続けられる状態につなげていくことが今回の大きな目標です。
初回の状態と確認したこと
来院時の症状
初回には右肩の痛みだけを確認するのではなく、首から肩甲骨、背中にかけての筋肉の状態や姿勢、体幹の安定性についても確認しました。頚部には筋緊張がみられ、肩甲骨周辺についても動きが低下していたため、肩関節へ負担が集中しやすい状態になっていたと考えられます。
一方で、円背によって上半身が前方へ丸くなる姿勢がみられ、脊柱の柔軟性も低下していたことから、肩甲骨が本来の位置や軌道で動きにくくなっていました。特に腕を上げる動作では肩関節だけが働くのではなく、肩甲骨や背骨、胸郭が連動する必要があるため、これらの動きが低下すると肩への負担が大きくなる場合があります。
状態のチェック内容
体の状態を把握するため、初回は病態検査と整体検査を行い、あわせて姿勢の歪み、関節の可動域、筋力、体全体のバランスを確認しました。病態検査では症状がどのような動作で現れるのかを確認しながら、右肩の動作時痛や肩の上がりにくさについて評価しています。
具体的には、肩関節を前方や横方向へ動かした際の可動域を確認するとともに、首や肩甲骨、脊柱が肩の動きに合わせて連動できているかについてもチェックしました。加えて筋力テストを行ったところ、インナーマッスルと呼ばれる姿勢や関節を安定させる深層の筋肉にも低下がみられたため、肩だけではなく体幹を含めた筋力面へのアプローチも必要と判断しています。
検査の所見
検査では筋肉の柔軟性低下、関節可動域の低下、筋力低下に加えて、姿勢不良とバランス力の低下が確認され、複数の要素が右肩の動きに影響している可能性が考えられました。特に頚部から肩甲骨周辺の筋肉が緊張している一方で、姿勢を支えるインナーマッスルの働きが低下していたため、動かす筋肉と支える筋肉のバランスが崩れている状態です。
そのため、痛みが出ている右肩周辺だけを施術するのではなく、肩甲骨や脊柱の可動性を高めながら、姿勢を支える筋肉を使いやすくすることが必要と考えました。このような検査結果を踏まえ、筋肉・骨格・神経へのアプローチを組み合わせながら、生活習慣やセルフケアまで含めて改善を目指す方針としています。
肩頚腕症候群へのアプローチ方法
提案した改善方法
今回の肩頚腕症候群に対しては、筋肉だけを緩めるのではなく、骨格や神経の働き、姿勢、筋力まで含めた複数の方向からアプローチする方法をご提案しました。まず、緊張が強くなっていた頚部や肩甲骨周辺の筋肉に働きかけながら、肩甲骨や脊柱が動きやすい状態を目指し、肩関節へ集中していた負担の軽減を図っています。
同時に、神経へのアプローチを取り入れ、体を動かす際の筋肉や関節の連動が行いやすい状態を目指しました。さらに、ご自宅ではストレッチを継続していただき、姿勢や日常生活の過ごし方についてもお伝えしたうえで、EMSを使用した体幹のインナーマッスル強化を組み合わせています。
アプローチの回数と頻度
施術は週1〜2回を目安として、1回あたり約30分で進める計画としました。症状が半年間続いていたことに加えて、肩関節だけではなく首や肩甲骨、脊柱、筋力など複数の部分に課題がみられたため、体の変化を確認しながら施術内容を調整することが重要になります。
ただし、毎回同じ内容を繰り返すのではなく、その日の痛みやこり感、肩の可動域などを確認したうえで、必要な部位を選択しながら進めています。患者様の日々の忙しさや空手を行うタイミングも考慮し、無理なく継続できる頻度を一緒に検討していく方針です。
期待される改善内容
初期段階では、右肩を動かした際に感じる痛みの軽減と肩の可動域を広げることを優先し、その後は肩甲骨や脊柱を含めた上半身全体の動きを整えることを目指しました。痛みだけに注目すると症状が落ち着いた時点で終了しやすいものの、筋力や姿勢の課題が残っていると、日常生活や運動によって再び負担が重なる可能性があります。
そこで、症状の変化に合わせて体幹の筋力強化や姿勢改善にも取り組み、空手で腕を動かした際にも肩へ負担が集中しにくい体づくりを進めていきます。最終的には、ご自身でストレッチや生活習慣の調整を続けながら体調を管理し、趣味を楽しめる状態を維持していくことを目標としています。
施術内容と経過
施術の詳細
初回の施術では、検査で確認された頚部の筋緊張や肩甲骨周辺の動きにくさに対して筋肉へのアプローチを行い、あわせて肩甲骨や脊柱の可動性を引き出すための骨格への施術を組み合わせました。肩の痛みが出ている部分だけを強く刺激するのではなく、首から肩甲骨、背中へとつながる部位を確認しながら、右肩が動きやすくなる状態を目指しています。
特に肩関節の外転、つまり腕を体の横から上げていく動作で痛みが確認されていたため、施術前後で同じ動きを行い、痛みや可動域がどのように変化するかを確認しました。その結果をもとに神経へのアプローチも加えながら、肩関節と肩甲骨が連動しやすくなるよう施術を進めています。
あわせて、円背や脊柱の柔軟性低下が肩の動きに影響していると考えられたため、姿勢についてもご本人に現在の状態を説明しました。そのうえで、ストレッチや生活習慣の見直しを取り入れ、施術を受ける時間だけではなく日常生活の中でも肩に負担を蓄積させにくい環境をつくることをお伝えしています。
患者様の反応
初回施術後に右肩を再度動かしていただいたところ、施術前に痛みが出ていた外転動作で痛みの軽減が確認され、患者様ご自身も動かした際の違いを感じられていました。半年ほど続いていた症状であったため、一度の変化だけで状態を判断するのではなく、日常生活や空手などで肩を使用した後にどの程度症状が戻るのかについても確認していくこととしました。
実際に、施術によって肩の動きに変化がみられたことで、ご本人にとっても「肩だけが問題なのではなく、肩甲骨や姿勢なども関係している」という体への理解につながっています。その結果、施術を受けるだけでなく、ストレッチや筋力強化にも取り組みながら、趣味を続けられる体を目指していく意識が高まっていきました。
経過の確認
2回目の施術後には、当初感じていた右肩と肩甲骨内側の痛みは消失し、痛みというよりも筋肉のこり感が残る状態へと変化していました。初回から比較すると肩を動かした際の不安は軽減していたものの、頚部や肩甲骨周辺には緊張が残っていたため、痛みがなくなったことだけを基準に終了するのではなく、残っている課題を確認しながら施術を継続しています。
そこで、その後は筋肉や骨格へのアプローチに加え、姿勢の改善と筋力強化に重点を移し、EMSを活用しながら体幹を支えるインナーマッスルの強化にも取り組みました。体幹が安定すると肩や腕を動かす際の土台をつくりやすくなるため、空手のように全身を連動させる動作を続けるうえでも重要な要素になります。
施術を重ねるにつれて残っていたこり感についても軽減がみられ、最終的には症状だけでなく、気になっていたこり感も感じにくい状態へ変化していきました。一方で、体調は仕事や生活習慣、運動量によって変わるため、現在の状態を維持するにはご自身でのストレッチや姿勢への意識、筋力強化を継続することが大切です。
患者様からは、症状の変化を感じられたことで、今後も趣味の空手を続けられそうな未来が見えて嬉しいとのお話がありました。痛みを軽減させることだけを目的とするのではなく、「好きなことを続けたい」という目標に向けて体の状態を整えていくことが、今回の施術を進めるうえで大切な軸となった症例です。
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません
結果と改善状況
最終的な状態
施術を継続した結果、来院当初にみられていた右肩の動作時痛は軽減し、2回目の施術後には痛みを感じない状態へ変化していきました。当初は腕を横から上げる外転動作で痛みが出ていたうえ、肩そのものも上がりにくい状態でしたが、筋肉や骨格だけでなく、肩甲骨や脊柱の動きを含めて確認しながら施術を進めたことで、動作時の負担にも変化がみられています。
一方で、痛みが感じられなくなった段階でも、頚部から肩甲骨周辺にはこり感が残っていたため、症状の有無だけで判断せず、筋肉の柔軟性や関節の可動域、姿勢の状態を継続して確認しました。その結果、施術を重ねるにつれて残っていたこり感についても軽減し、最終的には日常生活の中で右肩周辺を気にする場面が少ない状態へ移行しています。
加えて、EMSを活用してインナーマッスルと呼ばれる体の深部にある筋肉の強化を進め、肩だけに負担が集中しにくい体づくりにも取り組みました。肩頚腕症候群では症状の現れ方や経過には個人差がありますが、今回の症例では痛みだけではなく、姿勢や筋力を含めて取り組めたことが、その後の状態を考えるうえでも重要だったと考えられます。
患者様の感想
患者様からは、右肩の痛みやこり感が改善していくにつれて、「趣味の空手を続けられそうな未来が見えて嬉しい」というお話がありました。51歳という年齢で今後も長く空手を楽しみたいという目標があったため、単に肩の痛みが軽減したという変化だけではなく、好きなことを続けられる可能性を感じられたことが大きかったとのことです。
実際に、来院当初は半年前から続く右肩と肩甲骨内側の痛みがあり、腕を上げる動作にも不安を抱えていたため、空手を続けることに対して心配を感じていらっしゃいました。しかし、施術後の体の変化をご自身で確認しながら、ストレッチや筋力強化の必要性についても理解が深まったことで、今後の体づくりにも前向きに取り組めるようになっています。
こうした変化は、症状だけを見るのではなく「何のために体を改善したいのか」という目標を共有したうえで施術を進めることの大切さを示すものです。みやがわ整骨院でも、患者様が大切にしている生活や趣味を確認しながら、その方に合わせた目標設定を行うよう心がけています。
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません
生活の質の向上
今回の症例で大きかったのは、右肩や肩甲骨内側の症状が軽減したことに加えて、趣味を続けられるという見通しを持てるようになった点です。痛みが長期間続くと、実際には動かせる状態であっても「動かしたら再び痛くなるのではないか」という不安から活動量が減ってしまうことがありますが、体の状態を確認しながら段階的に動かしていくことで、そのような不安の軽減にもつながる場合があります。
特に空手は、肩や腕だけではなく、体幹や下半身を含めて全身を連動させる動作が求められるため、肩だけの状態が良くても十分とはいえません。そこで、今回の施術では姿勢の改善や脊柱の柔軟性、体幹の筋力にも目を向け、日常生活だけではなく趣味を続けるための体づくりという視点で取り組んでいます。
その結果、患者様自身が体の状態や負担につながりやすいポイントを理解し、セルフケアを行う意識も高まってきました。症状を気にせず好きな活動に取り組めることは生活の質を考えるうえでも重要であり、今後は現在の状態を維持しながら空手を楽しめることが次の目標になります。
総括とアドバイス
改善方法の総括
今回の肩頚腕症候群では、右肩と肩甲骨内側に現れていた症状だけを施術するのではなく、頚部の筋緊張、肩甲骨の動き、円背、脊柱の柔軟性低下、インナーマッスルの筋力低下などを総合的に確認しました。初回の検査で複数の課題が確認されたことから、筋肉へのアプローチに加えて骨格や神経にも働きかけ、体全体の動きやバランスを考えながら施術を組み立てています。
具体的には、週1〜2回、1回約30分を目安に状態を確認しながら施術を進め、初回には右肩外転時の痛みに軽減がみられ、2回目の施術後には痛みを感じない状態へ変化しました。ただし、その時点では肩周辺にこり感が残っていたため、そこで終了するのではなく、姿勢や筋力といった背景にある課題へのアプローチを継続したことが今回のポイントになります。
その後はEMSによる体幹強化やストレッチ、生活習慣へのアドバイスも組み合わせ、残っていたこり感についても変化を確認していきました。症状の経過には個人差があるものの、痛みだけを判断材料とせず、体を動かす機能や生活環境まで含めて考えることが再発予防にも重要です。
再発防止のためのセルフケアアドバイス
症状が落ち着いた後も、仕事や日常生活で同じ姿勢が長時間続いたり、空手によって肩や腕への負担が重なったりすると、頚部や肩甲骨周辺に緊張を感じる可能性があります。そのため、ご自宅では首や肩周辺だけを伸ばすのではなく、胸部や背中を含めたストレッチを取り入れ、肩甲骨と脊柱が動きやすい状態を保つことが大切です。
あわせて、姿勢を支える体幹の筋力を維持することも意識していただき、無理のない範囲で筋力強化を継続していくことをおすすめしています。インナーマッスルは体の深部で姿勢や関節を支える筋肉であり、この部分が働きやすくなることで、運動時に特定の部位へ負担が集中しにくい体づくりにつながると考えられます。
とはいえ、毎日すべてのセルフケアを完璧に行う必要はなく、仕事や生活の忙しさ、その日の体調に合わせて継続できる方法を選ぶことも重要になります。空手を行った後に肩周辺の張りが強くなる、以前より腕が上がりにくくなるなどの変化がみられた場合には、そのまま無理を重ねず、早めに体の状態を確認することも再発予防の一つです。
横浜市旭区で肩頚腕症候群にお悩みの方へ
引き続きのケア提案
肩頚腕症候群による肩や肩甲骨周辺の痛みは、症状が出ている場所だけに負担の原因があるとは限らず、首や背骨の柔軟性、肩甲骨の動き、姿勢、筋力などが関係している場合があります。今回の51歳男性も右肩と肩甲骨内側に痛みを感じていましたが、検査では頚部の筋緊張や円背、脊柱の柔軟性低下、インナーマッスルの低下なども確認されていました。
そのため、現在感じている症状だけに注目するのではなく、「なぜその動作で負担がかかるのか」「どの部分が十分に動いていないのか」という視点から体を確認することが大切になります。横浜市旭区のみやがわ整骨院では、病態検査と整体検査を組み合わせながら、関節の可動域や筋力、姿勢などを確認し、一人ひとりの生活や目標に合わせた施術方針をご提案しています。
特にスポーツや趣味を続けたい方の場合、痛みが軽減することだけをゴールにすると、本来やりたかった動作へ戻った際に不安が残ることもあるでしょう。そこで、日常生活だけではなく「何を続けたいのか」という未来の目標も確認しながら、必要に応じて筋力強化やセルフケアまで含めて体づくりを進めていきます。
再発予防の方法
再発を予防していくためには、施術を受けることだけに頼らず、ご自身でも体の変化に気づける状態をつくっていくことが重要です。例えば、以前より肩が上がりにくい、首から肩甲骨周辺のこりが続いている、空手の後だけ右肩に違和感が残るといった小さな変化を確認できれば、強い痛みにつながる前に生活習慣や運動量を調整しやすくなります。
そのうえで、姿勢の見直し、肩甲骨や背中を動かすストレッチ、体幹の筋力強化などを日常生活に取り入れ、無理なく継続することが大切です。一方で、体の状態は仕事の忙しさや睡眠、運動量などによって変化するため、来院頻度についても一律に決めるのではなく、その時々の状態を確認しながら考えていく方法が現実的でしょう。
右肩や肩甲骨内側の痛みが長く続いている方や、肩が上がりにくく趣味やスポーツを続けられるか不安を感じている方は、一人で我慢を続けず、まず現在の体の状態を確認することから始めてみてください。横浜市旭区で肩頚腕症候群にお悩みの場合には、症状が出ている場所だけではなく姿勢や肩甲骨、脊柱、筋力まで確認しながら、今後どのような体を目指したいのかを一緒に考えていきます。ご自身の症状が相談できる状態なのか分からない場合でも、現在のお悩みや生活で困っている動作をお聞かせいただけますので、みやがわ整骨院までお気軽にご予約・ご相談ください。







