腰痛と足がだるいのはなぜ?まず知っておきたい主な原因
「腰痛だけでもつらいのに、足までだるいのはなぜ?」と不安になる方もいるでしょう。腰痛と足のだるさが同時に現れる背景には、長時間同じ姿勢を続けたことによる筋肉への負担や運動不足、腰から足へ伸びる神経への刺激など、いくつかの要因が関係すると言われています。まずは普段の生活を振り返りながら、どのようなときに症状が出やすいのか確認してみましょう。
腰痛と足のだるさが同時に起こる仕組み
「腰と足は離れているのに、本当に関係があるの?」と思いますよね。実は、腰からはお尻や足へ向かって神経が伸びています。そのため、腰まわりで神経が刺激されると、腰痛だけではなく足の痛みやしびれなどが現れる場合もあると言われています。ただ、足がだるいからといって、必ず神経に問題があるとは限りません。筋肉の疲労なども含めて考えることが大切です。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html
長時間の座りっぱなし・立ちっぱなしによる筋肉疲労
「夕方になると腰も足も重く感じる」という方はいませんか。デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けていると、腰や下半身の筋肉に負担がかかりやすいと言われています。特に仕事に集中していると、数時間ほとんど姿勢を変えていないことも珍しくありません。腰痛と足のだるさが気になる場合は、座りっぱなし・立ちっぱなしになっていないか振り返ってみるとよいでしょう。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001082264.pdf
腰・お尻・太ももの筋肉が硬くなっている
「腰だけじゃなく、お尻や太ももまで張っている気がする」というケースもあります。腰痛があると腰ばかり気にしてしまいますが、腰だけでなく周辺の筋肉や下半身の状態も確認しておきたいところです。運動不足や長時間の同じ姿勢などが続くと、筋肉を動かす機会そのものが少なくなります。「最近あまり歩いていないな」という方は、日頃の活動量にも目を向けてみてください。
引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-01-001.html
運動不足や姿勢の乱れによる腰・足への負担
「仕事中はずっと座っているし、運動もほとんどしていない」という方も多いのではないでしょうか。腰痛には運動不足や不良姿勢など、日常生活のさまざまな要素が関係する場合があると言われています。だからといって、急に激しい運動を始める必要はありません。まずは同じ姿勢を長時間続けない、無理のない範囲で歩くなど、普段の過ごし方を見直すことが一つのポイントになります。
引用元:中央労働災害防止協会 https://www.jisha.or.jp/research/pdf/201003_02.pdf
神経への刺激や圧迫で足が重だるく感じることもある
「足のだるさだけではなく、しびれもある」という場合は少し注意が必要です。腰椎椎間板ヘルニアなどでは神経が圧迫され、腰やお尻の痛みに加えて、足に痛みやしびれが現れることがあると言われています。また、腰部脊柱管狭窄症では、歩いていると足に痛みやしびれが出て、休むと再び歩けるようになる「間欠性跛行」がみられる場合があります。症状が長引く、足に力が入りづらいといった変化がある場合は、自己判断だけで済ませず医療機関への来院を検討しましょう。
引用元:日本脊椎脊髄病学会 https://www.jssr.gr.jp/assets/file/medical/informed/hernia.pdf
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腰痛と足のだるさから考えられる病気・症状
「腰痛と足がだるい状態が続くと、何か病気があるのでは?」と心配になりますよね。腰痛と足のだるさは疲労などでも感じることがありますが、腰から足へ向かう神経が刺激・圧迫される病気が関係する場合もあると言われています。また、腰だけに原因があるとは限りません。症状の出方にも目を向けながら、考えられる原因を確認していきましょう。
坐骨神経痛|お尻から足にかけてだるさ・痛み・しびれが出る
「腰だけでなく、お尻から足まで違和感がある」という場合、坐骨神経に沿った症状が関係している可能性があります。坐骨神経痛は病名そのものではなく、お尻から足にかけて現れる痛みやしびれなどの症状を指す言葉として使われています。背景には腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが隠れている場合もあると言われています。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/body/waist.html
腰椎椎間板ヘルニア|腰痛と片足の症状が出ることがある
「腰痛に加えて、片方のお尻や足が痛い、しびれる」という場合に考えられるものの一つが腰椎椎間板ヘルニアです。椎間板の一部が突出し、神経を圧迫することで下肢に症状が現れることがあると言われています。ただし、症状だけで腰椎椎間板ヘルニアと決めつけることはできません。気になる状態が続く場合には、医療機関で検査を受けることが大切です。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/publication/pamphlet.html
腰部脊柱管狭窄症|歩くと足がだるくなり休むと楽になる
「少し歩くと足がつらくなるけれど、休むとまた歩ける」。このような症状は、腰部脊柱管狭窄症でみられる場合があると言われています。特徴の一つが「間欠性跛行」です。脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されることで、足の痛みやしびれなどが現れることがあります。特に歩行時に症状が出やすい方は、どのくらい歩くとつらくなるのか確認しておくとよいでしょう。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html
変形性腰椎症など腰椎の変化が関係するケース
「年齢とともに腰が動かしづらくなってきた」という方もいるでしょう。加齢などによって椎間板や椎間関節に変化が生じる変形性脊椎症では、慢性的な痛みや動かしづらさがみられる場合があると言われています。ただし、画像上で変化があっても症状がないケースもあります。変形が強くなると、まれに神経根症状や脊柱管狭窄症につながることもあるため、腰痛と足の症状を一緒に確認することが重要です。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_osteophytosis.html
腰だけが原因とは限らない|血管・内科系の病気にも注意
「腰痛があるから、足のだるさも全部腰のせい」と考えてしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。日本整形外科学会では、腰痛には脊椎だけでなく血管や泌尿器、消化器などに由来するものもあるとされています。 また、末梢動脈疾患では足への血流が低下し、歩くと足が痛くなり、休むと再び歩ける症状が現れることもあると言われています。 足の症状が続く場合は自己判断せず、医療機関への来院を検討しましょう。
引用元:日本循環器学会 https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/JCS2022_Azuma.pdf
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症状からチェック|腰痛と足のだるさの原因を見分けるポイント
「腰痛と足がだるいけれど、これって単なる疲れ?」と気になりますよね。確認したいのは、だるさ以外にしびれや痛みがないか、片足だけなのか両足なのか、歩くと症状が強くなるのか、といった点です。同じ「足がだるい」という感覚でも原因は一つとは限らないと言われています。症状だけで決めつけず、自分の状態を整理する目安として確認してみましょう。
足がだるいだけでしびれがない場合
「足が重たい感じはするけれど、しびれや強い痛みはない」という方もいるでしょう。足のだるさは神経の問題だけでなく、長時間同じ姿勢で過ごしたことや活動量など、日常生活の影響を受ける場合もあります。まずは「座りっぱなしではなかったか」「普段より足を使っていなかったか」と振り返ってみることが大切です。ただし、だるさが長く続く場合には自己判断せず、医療機関への来院も検討しましょう。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001082264.pdf
腰痛+片足だけが重だるい・しびれる場合
「腰痛だけでなく、右足だけしびれるんだけど……」という場合は、腰から足へ伸びる神経が関係しているケースもあると言われています。腰椎椎間板ヘルニアでは、腰痛とともにお尻から下肢に痛みやしびれが生じることがあります。 ただ、片足に症状があるからといって腰椎椎間板ヘルニアとは限りません。症状が続いたり強くなったりする場合は、医療機関で検査を受けることも選択肢になります。
引用元:国立病院機構 長崎医療センター https://nagasaki-mc.hosp.go.jp/section/orthopedics_clinical_details.html
両足がだるい・重い場合
「片方ではなく両足が重だるい」というケースもありますよね。腰部脊柱管狭窄症では、腰の神経が圧迫されることで足のしびれや脱力、歩行障害などが現れる場合があると言われています。また、症状は片足だけでなく両足に現れるケースもあります。 両足のだるさだけで原因を判断することはできないため、しびれや痛み、歩きづらさなどを伴っていないかも確認しておきたいところです。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000170/
立っている・歩いていると足のだるさが強くなる場合
「歩き始めは平気なのに、しばらくすると足がつらくなる。でも座って休むと楽になる」という場合はどうでしょう。腰部脊柱管狭窄症では、歩行によって下肢の痛みやしびれが現れ、休憩すると再び歩けるようになる「間欠性跛行」が特徴の一つと言われています。 ただし、似た症状は血管の病気でもみられるため、「歩くとつらい=腰が原因」と決めつけないことも重要です。
引用元:国立長寿医療研究センター https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/letter/062.html
足に力が入りづらい・つまずきやすい場合
「最近、足に力が入りづらい」「歩いていてつまずくことが増えた」と感じる場合は注意が必要です。腰部脊柱管狭窄症では、症状が進行すると下肢の筋力低下や排尿障害が生じることもあると言われています。 特に、単なるだるさとは違って力が入りづらい状態が続く場合や、排尿に変化がみられる場合には放置せず、早めに医療機関への来院を検討してください。
引用元:神戸労災病院 https://www.kobeh.johas.go.jp/departments/orthopedics01.html
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腰痛と足がだるいときに自宅でできる対処法
「腰痛と足がだるいとき、家ではどうしたらいいの?」と悩みますよね。大切なのは、無理に腰や足を動かすことではなく、その日の症状を確認しながら負担を減らすことだと言われています。長時間同じ姿勢を避ける、軽く体を動かすなど、日常生活のなかで取り入れやすい方法から始めてみましょう。ただし、強い痛みやしびれがある場合は、セルフケアだけで様子を見続けないことも重要です。
長時間同じ姿勢を避けてこまめに体を動かす
「仕事中、気づいたら2〜3時間座りっぱなしだった」ということはありませんか。厚生労働省では、同じ姿勢を長時間続けることは腰への負担に関係するため、適宜休憩を取り、姿勢を変えることが重要だとされています。デスクワークなら一度立ち上がる、立ち仕事なら休憩を挟むなど、無理のない範囲で姿勢を変えてみるとよいでしょう。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31158.html
腰・お尻・太ももを無理なくストレッチする
「腰やお尻がガチガチだから、強く伸ばしたほうがいい?」と思うかもしれません。しかし、ストレッチは強ければよいわけではありません。ストレッチを行う際は、痛みが出ない気持ちよい程度で伸ばすことがポイントだと言われています。腰痛があるときも、勢いをつけたり無理に深く伸ばしたりせず、自分の状態に合わせて行うことが大切です。
引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-04-007.html
股関節やふくらはぎも適度に動かす
「腰痛だから腰だけ動かせばいい」と考えてしまいがちですが、日常生活では腰だけでなく股関節や膝、足なども一緒に使っています。日本理学療法士協会では、腰痛の自己管理や予防に体操を取り入れる情報が公開されています。まずは歩いたり、下半身を軽く動かしたりと、負担にならない程度から始める方法もあります。「動かすと痛みが強くなる」という場合には無理をしないようにしましょう。
引用元:日本理学療法士協会 https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapy/tools/handbook/
温める・冷やすは腰痛の状態に合わせて判断する
「腰痛は温めるの?それとも冷やすの?」と迷いますよね。腰痛といっても原因や症状はさまざまなので、すべてのケースで同じ対応が適しているとは限りません。一方、厚生労働省の腰痛予防情報では、日頃の健康管理として入浴による保温や、自宅でのストレッチ、負担にならない程度の運動などが紹介されています。温めて痛みが強くなるなど違和感がある場合は無理に続けず、状態に合わせて判断することが大切です。
引用元:厚生労働省 腰痛予防対策 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31158.html
ストレッチで痛みやしびれが強くなる場合は中止する
「少しくらい痛くても伸ばしたほうが改善しそう」と考える方もいるかもしれません。しかし、ストレッチは痛みを我慢して行うものではないと言われています。特に腰痛と足のだるさだけでなく、足のしびれや痛みを伴っている場合は注意したいところです。セルフケアを行ったあとに症状が強くなる場合は中止し、無理に繰り返さないようにしましょう。状態が続いたり悪化したりする場合には、医療機関への来院を検討してください。
引用元:日本理学療法士協会 https://www.japanpt.or.jp/pt/international/organization/
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腰痛と足のだるさで病院へ行く目安|放置しないほうがよい症状
「腰痛と足がだるいくらいなら、もう少し様子を見ても大丈夫かな?」と迷う方もいるでしょう。軽い疲労などが関係している場合もありますが、足のしびれや筋力低下、排尿・排便の異常などを伴う場合には注意が必要だと言われています。特に症状が強くなっているときは、セルフケアを続けるより、医療機関への来院を検討することが大切です。
腰痛と足のだるさが続く場合は何科を受診する?
「病院へ行こうと思っても、何科に行けばいいの?」と迷いますよね。腰痛に加えて足の痛みやしびれなどがある場合、まずは整形外科への来院が選択肢になると言われています。整形外科では問診や触診だけでなく、必要に応じてX線やMRIなどの画像検査を組み合わせて原因を調べます。腰痛と足のだるさが続き、日常生活にも影響している場合は、一度相談してみるとよいでしょう。
引用元:日本臨床整形外科学会 https://jcoa.gr.jp/整形外科とは/
足のしびれや痛みが強くなっている場合
「最初はだるいだけだったのに、最近はしびれや痛みまで出てきた」という変化には注意したいところです。腰椎椎間板ヘルニアなどでは、腰やお尻の痛みに加えて下肢にしびれや痛みが生じる場合があると言われています。症状が徐々に強くなっている場合は、「疲れだろう」と決めつけず、医療機関への来院を検討しましょう。いつから、どこに、どのような症状が出ているのか整理しておくと相談するときにも役立ちます。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000172/
足に力が入らない・歩きづらい場合
「最近、階段で足に力が入りづらい」「歩いていると足がもつれる」といった症状がある場合は、単なる足の疲れとは別に考える必要があります。腰部脊柱管狭窄症などでは、神経への圧迫によって下肢のしびれだけでなく、筋力低下が生じる場合もあると言われています。歩行に変化が出ている場合には無理な運動やストレッチを続けず、早めに医療機関へ相談することが大切です。
引用元:国立長寿医療研究センター https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/letter/062.html
排尿・排便の異常など早急な来院が必要なサイン
「腰痛だけだから大丈夫」と考えていても、見逃したくない症状があります。腰痛や足のしびれに加えて、尿が出づらい、尿を漏らしてしまう、排便の感覚がおかしいといった症状が現れる場合、馬尾神経が強く圧迫されている可能性があると言われています。このような症状は自宅で様子を見るのではなく、速やかに医療機関へ相談することが重要です。
引用元:日本脊椎脊髄病学会 https://www.jssr.gr.jp/assets/file/medical/informed/hernia.pdf
整形外科・整骨院・整体はどう使い分ける?
「整形外科と整骨院、整体のどこへ行けばいい?」という疑問もありますよね。腰痛と足のだるさの原因がわからず、しびれや筋力低下などを伴う場合には、まず医療機関で状態を確認してもらうことが大切だと言われています。一方、整骨院では骨折・脱臼・打撲・捻挫などに対して柔道整復師が施術を行います。整体は医療機関とは役割が異なるため、症状に合わせて使い分けることが大切です。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/jyuudou/index.html
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監修者みやがわ整骨院 院長 宮川 晃司 |








