サッカーでかかとが痛いのはなぜ?考えられる主な原因
「サッカーの練習後に子どもがかかとを痛がるんですが、よくあることですか?」
「成長期の子どもでは、運動による繰り返しの負担がかかとの痛みに関係している場合があると言われています」
サッカーは、走る・止まる・跳ぶといった動作を何度も繰り返すスポーツです。特に成長途中の子どもは骨がまだ成熟していないため、大人とは違った原因で痛みが出ることもあります。「そのうち改善するだろう」と決めつけず、まずは痛む場所やタイミングを確認することが大切です。
成長期のサッカー選手に多い「シーバー病(踵骨骨端症)」とは
「シーバー病って何ですか?」
「成長期の子どもにみられる、かかとのスポーツ障害の一つと言われています」
シーバー病は「踵骨骨端症」とも呼ばれ、特に10歳前後の活発な子どもに起こりやすいと言われています。運動後にかかとが痛む、押すと痛い、軽く腫れるといった症状がみられ、痛みを避けるためにつま先歩きになるケースもあるようです。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/apophysitis_of_the_calcaneus/
サッカーのダッシュ・ジャンプ・キックがかかとに与える負担
「どうしてサッカーをしていると、かかとに負担がかかるんでしょう?」
「ダッシュやジャンプを繰り返すことで、かかとに引っ張る力が加わると言われています」
サッカーでは全力で走るだけでなく、ジャンプや急停止、方向転換なども頻繁に行います。日本サッカー協会では、こうした動作によってアキレス腱や足底腱膜から繰り返し牽引力が加わることが、シーバー病に関係すると説明されています。
引用元:日本サッカー協会 https://www.jfa.jp/medical/a08.html
成長期の骨とアキレス腱がかかとの痛みに関係する理由
「成長期ということ自体も関係するんですか?」
「骨の成長と筋肉・腱の状態が、かかとへの負担に関係することがあると言われています」
成長期は骨が伸びていく時期ですが、筋肉や腱の柔軟性がその変化に追いつかない場合があります。すると、ふくらはぎからかかとにつながるアキレス腱による引っ張る力が強くなり、成長途中のかかとへ負担が集中しやすくなると言われています。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/severs_disease.html
スパイクや硬いグラウンドが負担を増やすこともある
「スパイクやグラウンドも見直したほうがいいですか?」
「練習量だけでなく、足元の環境にも目を向けてみましょう」
サッカーではスパイクを履いて長時間走るため、シューズのサイズやフィット感が合っていないと、足への負担が増える可能性があります。また、硬い地面では着地時の衝撃を感じやすいため、かかとが痛むときはスパイクだけでなく、練習時間やグラウンドなども含めて確認することがおすすめです。
引用元:ZAMST https://www.zamst-online.jp/brand/insole/52782/
シーバー病以外に考えられるかかとの痛み
「サッカーをしている子のかかとが痛ければ、シーバー病ですか?」
「いいえ。痛みの原因をシーバー病だけに絞らないことも大切です」
かかとの痛みには、打撲や骨折、アキレス腱周辺の問題など、さまざまな原因が考えられると言われています。特に、転倒や接触後から強く痛む、腫れがある、普通に歩くことが難しいといった場合は注意が必要です。症状が続く場合も自己判断を避け、整形外科などへの来院を検討しましょう。
引用元:MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/quick-facts-children-s-health-issues/bone-disorders-in-children/sever-disease
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サッカー中のかかとの痛みはシーバー病?症状と見分けるポイント
「練習のあとにかかとが痛いと言うんですが、シーバー病でしょうか?」
「痛む場所やタイミング、歩き方などを確認することが一つの目安になると言われています」
サッカーをしている成長期の子どもがかかとの痛みを訴えた場合、シーバー病が関係している可能性があります。ただし、「かかとが痛い=シーバー病」とは限りません。どんな動作で痛むのか、押したときにも痛いのかなど、症状を細かく確認していくことが大切です。
走る・ジャンプするとかかとの後ろや周辺が痛い
「普段は大丈夫なのに、走るとかかとが痛いみたいです」
「シーバー病では、運動によってかかとの痛みが強くなることがあると言われています」
シーバー病では、かかとの側面や端のあたりに痛みを感じることがあり、走ったり、つま先立ちをしたりすると症状が強くなる場合があります。サッカーではダッシュやジャンプを繰り返すため、「プレーすると痛い」という変化がないか確認してみましょう。
引用元:MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/quick-facts-children-s-health-issues/bone-disorders-in-children/sever-disease
練習中より練習後にかかとの痛みが強くなることがある
「練習中は普通に走っているのに、終わってから痛がるんです」
「シーバー病では、激しい運動のあとに症状が現れることが多いと言われています」
済生会によると、シーバー病では過激な運動のあとにかかとの痛みが出ることが多いとされています。そのため、練習中に走れているからといって問題がないとは言い切れません。帰宅後や翌朝などに「かかとが痛い」と訴えていないか、保護者が様子を確認することも大切でしょう。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/apophysitis_of_the_calcaneus/
かかとを押したり横から挟んだりすると痛む
「家で確認できるポイントはありますか?」
「かかとを押したときに痛みがあるかも、状態を把握する手がかりの一つと言われています」
シーバー病では、かかとの側面や端に痛みが出るほか、押したときに痛みを感じることがあるとされています。ただし、押して痛いからといって自己判断でシーバー病と決めつけることは避けましょう。痛みが繰り返す場合は、専門家に状態を確認してもらうことが重要です。
引用元:ZAMST https://www.zamst-online.jp/brand/insole/47468/
つま先歩きや足を引きずる場合は注意
「最近、かかとを浮かせるように歩いているんです」
「痛みを避けるために、歩き方が変わっている可能性もあります」
シーバー病では、かかとへ体重をかけることを避け、つま先歩きになったり足を引きずったりする場合があると言われています。子どもは痛みをうまく説明できないこともあるため、「歩き方がいつもと違う」という変化も見逃したくないポイントです。無理にサッカーを続けず、痛みの程度を確認してみましょう。
引用元:KidsHealth https://kidshealth.org/en/parents/severs-disease.html
「成長痛」とシーバー病は何が違う?
「成長期だから、いわゆる成長痛じゃないんですか?」
「成長期に起こる痛みを、すべて成長痛として考えないことが大切です」
シーバー病は、成長期の骨端部に繰り返しストレスが加わることで起こる「骨端症」の一つと言われています。サッカー後にかかとの特定の場所を繰り返し痛がる場合、「成長しているから仕方ない」とそのままにするのはおすすめできません。痛みが続く、何度も繰り返す、腫れがあるといった場合には、整形外科などへの来院を検討しましょう。
引用元:メディカルノート https://medicalnote.jp/nj_articles/260203-002-QI
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サッカーでかかとが痛いときはどうする?自宅でできる対処法
「サッカーのあとにかかとが痛いと言っています。家では何をすればいいですか?」
「まずは痛みを我慢して練習を続けず、かかとにかかる負担を減らすことが大切だと言われています」
シーバー病が疑われる場合、痛みがあるのに無理をしてサッカーを続けるのはおすすめできません。一方で、自己判断による過度な安静が必要とは限らないため、症状に合わせて運動量を調整することがポイントです。アイシングやストレッチ、スパイクの確認など、家庭でできる対策も取り入れてみましょう。
痛みがあるときは練習を続けてもいい?
「少しくらい痛くても、練習には参加して大丈夫ですか?」
「痛みを我慢しながら運動を続けることは避けたほうがよいと言われています」
シーバー病では、運動によってかかとへの負担が繰り返されることで痛みが出るとされています。そのため、走ったりジャンプしたりすると痛む場合は、練習量を減らすことや一時的に休むことも選択肢になります。大会が近い場合でも、まずは現在の痛みを基準に考えることが大切でしょう。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/apophysitis_of_the_calcaneus/
運動量を調整してかかとへの負担を減らす
「完全にサッカーを休ませたほうがいいのでしょうか?」
「症状に合わせて活動量を調整することが基本になると言われています」
日本サッカー協会では、シーバー病について、痛みが強い場合には運動を中止すると紹介しています。大切なのは「休む・続ける」の二択ではなく、痛みの程度に合わせることです。ダッシュやジャンプなど、痛みが出やすいメニューを控えるなどして、かかとへの負担を減らしていきましょう。
引用元:日本サッカー協会 https://www.jfa.jp/medical/a08.html
痛みが強い時期のアイシングについて
「練習後に痛がっているときは冷やしてもいいですか?」
「運動後に痛みがある場合、アイシングが用いられることもあると言われています」
シーバー病の対策として、運動後にかかとを冷やす方法が紹介されています。ただし、「冷やせばそのまま練習しても大丈夫」という意味ではありません。アイシングはあくまで痛みへの対策の一つとして考え、強い痛みが続く場合は運動量そのものを見直すことも必要です。
引用元:KidsHealth https://kidshealth.org/en/parents/severs-disease.html
ふくらはぎ・アキレス腱周辺の柔軟性を保つ
「ストレッチもしたほうがいいのでしょうか?」
「ふくらはぎやアキレス腱周辺の柔軟性を保つことも大切だと言われています」
成長期は骨の成長に筋肉や腱の柔軟性が追いつかず、アキレス腱からかかとへ引っ張る力が加わりやすくなる場合があります。そのため、ふくらはぎなどのストレッチが取り入れられることもあります。ただし、強く伸ばして痛みが出る場合は無理をせず、できる範囲で行いましょう。
引用元:AAOS https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/severs-disease/
スパイク・靴・インソールを見直す
「サッカーのスパイクはそのままでいいですか?」
「痛みが続くなら、履いている靴も確認してみましょう」
かかとへの衝撃を抑えるために、ヒールカップなどが用いられることがあると言われています。また、スパイクが小さくなっていないか、かかと周辺が強く当たっていないかを確認することもポイントです。成長期は足のサイズも変化しやすいため、以前は合っていたスパイクでも現在の足には合っていない可能性があります。
引用元:Cleveland Clinic https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/21176-severs-disease-calcaneal-apophysitis
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かかとの痛みはいつ改善する?病院へ来院する目安
「シーバー病による痛みが続く期間には個人差があると言われています」
子どもがサッカーを休みたがらないと、「どのくらいで復帰できるの?」と気になる保護者の方も多いでしょう。ただ、痛みがある状態で無理に練習を続けることはおすすめできません。また、かかとの痛みがすべてシーバー病によるものとも限らないため、症状の強さや続いている期間、歩き方などを確認することが大切です。
シーバー病はどのくらいで改善する?
「1週間くらい休めば改善するのでしょうか?」
「症状が落ち着くまでの期間には個人差があると言われています」
シーバー病では、活動量を減らすことで痛みが和らぐことがあります。ただし、数日休めば必ず改善するとは言い切れません。成長期が終わるまでは症状を繰り返す場合もあるとされています。そのため、「○日休めば大丈夫」と期間だけで判断せず、実際の痛みや動き方を確認していきましょう。
引用元:AAOS https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/severs-disease/
痛みを我慢してサッカーを続けるリスク
「本人が出たいと言っているなら、試合に出てもいいですか?」
「痛みを我慢しながらプレーを続けることは避けたほうがよいと言われています」
シーバー病は、走る・ジャンプするなどの繰り返しの負担が関係するとされています。痛みがある状態で同じ負荷をかけ続ければ、症状が強くなり、結果的にサッカーを休まなければならない期間が長くなる可能性も考えられます。本人の気持ちだけではなく、歩行やランニング時の状態も確認することが重要です。
引用元:日本サッカー協会 https://www.jfa.jp/medical/a08.html
歩くだけでも痛い・かかとをつけない場合は要注意
「練習だけでなく、普通に歩いていても痛そうです」
「日常生活にも影響が出ている場合は、状態を確認してもらうことを検討しましょう」
シーバー病では、痛みを避けるためにかかとを浮かせ、つま先で歩くことがあると言われています。「サッカーのときだけだから」と考えず、学校生活や普段の歩き方にも目を向けてみてください。かかとをつけられないほど痛む場合などは、無理に運動を続けないことが大切です。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/apophysitis_of_the_calcaneus/
腫れや強い痛み、安静時痛がある場合
「休んでいるときまで痛い場合はどうでしょう?」
「シーバー病以外の原因も考えて、自己判断しないことが大切です」
子どものかかとの痛みには、シーバー病以外にも骨折や腱などの問題が関係している可能性があります。特に転倒や接触後から強く痛む、腫れが目立つ、体重をかけられないといった場合には注意しましょう。症状が強いときや長引くときは、整形外科などへの来院を検討してください。
引用元:Mayo Clinic https://www.mayoclinic.org/symptoms/heel-pain/basics/when-to-see-doctor/sym-20050788
整形外科ではどのような検査や対応を行う?
「病院へ行ったら、どのようなことを確認するのでしょうか?」
「痛む場所や運動状況などを確認し、必要に応じて画像検査が行われることがあると言われています」
シーバー病では、かかとの圧痛や腫れなどを確認しながら、症状やスポーツ歴などを踏まえて状態を調べていきます。また、別の病気やけがとの区別が必要な場合には、X線検査などが行われることもあります。「サッカーを続けてもいいのかわからない」という場合も、専門家へ相談して現在の状態を確認してもらうとよいでしょう。
引用元:Cleveland Clinic https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/21176-severs-disease-calcaneal-apophysitis
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サッカーへの復帰時期と、かかとの痛みを繰り返さないための予防法
「かかとの痛みが少し落ち着いたら、すぐサッカーに戻ってもいいですか?」
「痛みが軽くなったからといって、いきなり以前と同じ練習量へ戻すのは避けたほうがよいと言われています」
シーバー病は成長期にみられるため、一度痛みが落ち着いても再び症状が出ることがあります。大切なのは「何日休んだか」だけではなく、歩く・走る・ジャンプするといった動作を痛みなく行えるかを確認することです。サッカーへ復帰するときも段階を踏みながら、かかとへの負担を少しずつ戻していきましょう。
サッカー復帰を考えられる状態の目安
「痛みがなくなったら復帰しても大丈夫でしょうか?」
「日常生活だけでなく、スポーツ動作でも痛みが出ないか確認することが大切と言われています」
サッカーへの復帰時期は、全員が同じではありません。日常生活で痛みがないことに加えて、ランニングやジャンプなどを行っても症状が出ない状態が復帰を考える一つの目安とされています。まだかかとをかばって歩いている場合は、焦って戻さないようにしましょう。
引用元:Lurie Children’s https://www.luriechildrens.org/en/specialties-conditions/sever-disease/
歩く→走る→ジャンプ→サッカー動作と段階的に戻す
「いきなりチーム練習に参加するのはよくないですか?」
「少しずつ運動強度を上げていく方法がすすめられています」
痛みが落ち着いてきたら、まず歩行を確認し、その後に軽いランニング、ジャンプなどへ進めていくと状態を確認しやすくなります。さらに、ボールを蹴る、切り返す、ダッシュするといったサッカー特有の動作へ段階的に戻していきましょう。途中で痛みが再び出る場合は、負荷を下げることも必要です。
引用元:Nationwide Children’s Hospital https://www.nationwidechildrens.org/conditions/severs-disease
練習量を急に元へ戻さない
「調子がよさそうなら、いつもの練習量に戻してもいいですか?」
「運動量を急激に増やすことは、かかとへの負担につながる可能性があると言われています」
休んでいた分を取り戻そうとして、いきなり長時間の練習や試合へ参加するのはおすすめできません。シーバー病は繰り返し加わる負荷が関係すると考えられているため、復帰後も練習時間や強度を調整することがポイントです。練習後や翌日に痛みが戻っていないかも確認しておきましょう。
引用元:KidsHealth https://kidshealth.org/en/parents/severs-disease.html
ふくらはぎ・足首の柔軟性を保つ
「再発を防ぐために、自宅でできることはありますか?」
「ふくらはぎやアキレス腱周辺の柔軟性を保つことも取り入れられていると言われています」
アキレス腱はかかとにつながっているため、ふくらはぎ周辺が硬くなると、成長途中のかかとに引っ張る力が加わる場合があります。そこで、無理のない範囲でふくらはぎのストレッチを取り入れてみましょう。ただし、ストレッチ中にかかとの痛みが強くなる場合は無理に続けないことが大切です。
引用元:AAOS https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/severs-disease/
スパイク選びと練習環境を見直して再発を防ぐ
「また痛くならないように、スパイクも変えたほうがいいですか?」
「足に合ったシューズや、かかとへの衝撃を考えることも予防のポイントと言われています」
成長期は足のサイズも変わりやすいため、スパイクがきつくなっていないか定期的に確認してみましょう。また、かかとへの負担を軽減する目的でヒールカップなどが用いられる場合もあります。スパイクだけに原因を求めるのではなく、練習量やグラウンド環境も含めて見直すことが、痛みを繰り返さないためには大切でしょう。
引用元:Cleveland Clinic https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/21176-severs-disease-calcaneal-apophysitis
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監修者みやがわ整骨院 院長 宮川 晃司 |







