側弯症で腰痛が片側に出ることはある?
「側弯症があると、腰の片側だけ痛くなるの?」「いつも右側、あるいは左側ばかり痛むのは背骨の曲がりが関係している?」と気になる方もいるでしょう。側弯症では背骨の弯曲やねじれに加えて、肩や腰などに左右差がみられることがあると言われています。ただし、側弯症があるからといって、必ず腰痛が出るとは限りません。まずは側弯症と片側の腰痛について、基本的な関係から見ていきましょう。
側弯症は背骨が左右に弯曲しねじれを伴うことがある
「側弯症って、背骨が横に曲がっているだけ?」と思っている方もいるかもしれません。側弯症は、正面から見たときに背骨が左右へ弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うこともあると言われています。そのため、単純に一本の線が横へ曲がるような変化ではなく、立体的に背骨の状態を考えることが大切です。こうした変化によって、見た目にも左右差が現れる場合があります。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/
肩や腰の高さなどに左右差がみられる場合がある
「鏡を見ると、左右の肩の高さが少し違う気がする」という方もいるでしょう。側弯症では、肩の高さや肩甲骨の位置、腰のラインなどに左右差が現れる場合があると言われています。日本側彎症学会でも、片方の背中や腰の突出、肩の高さ、ウエストラインの左右差などがみられることがあると紹介されています。ただし、左右差があるだけで側弯症と決めつけることはできません。気になる変化がある場合には、専門的に状態を確認してもらうことが大切です。
引用元:日本側彎症学会 https://www.sokuwan.jp/
側弯が進行すると腰や背中に痛みが出ることがある
「背骨が曲がっていても痛くない人もいるのに、なぜ腰痛が出るの?」と疑問に感じますよね。側弯症では必ず痛みが出るわけではありませんが、変形の程度や年齢などによっては、腰や背中に痛みを感じることがあると言われています。片側の腰痛がある場合も、背骨の状態だけで原因を決めつけるのではなく、痛みが出る動作や姿勢、腰以外の症状なども含めて考えることが重要でしょう。
引用元:慶應義塾大学病院 https://kompas.hosp.keio.ac.jp/
側弯症があっても必ず腰痛が起こるわけではない
ここは特に知っておきたいポイントです。「側弯症がある=腰痛の原因も側弯症」とは限らないと言われています。実際、側弯症があっても痛みが目立たないケースがあります。また、腰痛には腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症、脊柱管狭窄症など、さまざまな原因が考えられます。そのため、片側の腰痛が続いている場合には「側弯症だから仕方ない」と自己判断せず、今出ている症状の原因を確認することが大切です。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/
#側弯症と腰痛
#片側に出る腰痛
#背骨の左右差
#腰と背中の痛み
#側弯症の基礎知識
側弯症で片側の腰が痛くなりやすい理由
「側弯症があると、どうして右側や左側だけ腰が痛くなるの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。側弯症では背骨が左右に弯曲するだけでなく、ねじれを伴う場合があると言われています。そのため、体の左右にまったく同じような負担がかかるとは限りません。ただし、片側の腰痛がすべて側弯症によるものとは言い切れないため、背骨だけではなく、姿勢や歩き方なども含めて考えていくことが大切です。
背骨の弯曲やねじれによって左右の負担に差が生じることがある
「背骨が曲がっていると、左右で負担も変わるの?」と気になりますよね。側弯症は背骨が左右に弯曲し、背骨自体のねじれを伴うことがあると言われています。また、腰の高さが左右で異なるなど、体の非対称性がみられる場合もあります。そのため、立っているときや体を動かしたときの負担にも左右差が生じる可能性があります。ただし、弯曲している方向だけで痛む側を判断できるわけではありません。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/
片側の腰の筋肉に負担が集中する場合がある
「いつも同じ側の腰が張る」という方もいるかもしれません。側弯症では背骨の変形によって体のバランスに変化がみられ、腰背部痛につながる場合があると言われています。特に成人の脊柱変形では、背骨の曲がりが大きくなるにつれて腰痛が現れ、長時間立ったり歩いたりすることが難しくなるケースも紹介されています。片側だけに痛みや張りを感じても、自己判断で筋肉だけの問題と決めつけないことが大切でしょう。
引用元:日本成人脊柱変形学会 https://www.jsasd.jp/
立ち方や歩き方の左右差が腰への負担につながることがある
「立っていると腰がつらい」「歩いているうちに痛くなる」というケースもあります。成人の脊柱変形では、腰痛だけでなく、体のバランスに問題が生じて立つことや歩くことが難しくなる場合があると言われています。側弯症がある方でも症状や程度には個人差があるため、単純に姿勢だけが原因とは言えません。痛みが続く場合は、立ち方や歩き方を含めて体全体の状態を確認することが重要です。
引用元:国立健康危機管理研究機構 https://www.hosp.jihs.go.jp/
長時間同じ姿勢を続けると片側の腰痛を感じることがある
「座っている時間が長い日に限って、片側の腰が気になる」という方もいるでしょう。側弯症による腰痛の感じ方には個人差があり、背骨の曲がりがあっても無症状の場合もあると言われています。一方、症状が強くなると腰だけでなく、脚の痛みやしびれ、筋力低下などがみられるケースもあります。片側の腰痛が長く続く場合には、姿勢だけの問題と考えず、ほかの症状がないか確認しておきましょう。
引用元:日本脊髄外科学会 https://www.nsj-official.jp/
背骨だけでなく骨盤や股関節を含めて考えることが大切
片側の腰が痛いと、つい「曲がった背骨だけを何とかしないと」と考えがちです。しかし、側弯症の程度や症状は人によって異なり、成人では骨粗しょう症など別の問題を伴う場合もあると言われています。そのため、片側の腰痛についても背骨だけに原因を絞るのではなく、骨盤や股関節を含めた体の動きや、痛みが出る場面などを確認することが大切です。痛みが強い場合や長引く場合は、専門家へ相談することも検討しましょう。
引用元:慶應義塾大学病院 https://www.hosp.keio.ac.jp/
#側弯症と片側腰痛
#腰痛の左右差
#背骨の弯曲とねじれ
#姿勢と腰の負担
#側弯症と体のバランス
片側の腰痛は側弯症以外が原因のこともある
「側弯症があるから、片側の腰が痛むのもそのせいかな」と考えてしまう方は少なくありません。ただ、腰痛の原因は一つではなく、側弯症以外の問題が関係している場合もあると言われています。特に、腰だけでなくお尻や脚に痛み・しびれがある、安静にしていても痛みが続くといった場合は注意が必要です。「側弯症 腰痛 片側」という症状だけで判断せず、ほかにどのような可能性があるのか知っておきましょう。
筋肉や関節への負担によって片側が痛むことがある
「片側だけ痛いから、背骨の曲がりが原因」とは限りません。急な腰痛では、腰を支える筋肉や腱、靱帯などの軟部組織、関節や椎間板に負担がかかることで痛みが生じる場合もあると言われています。たとえば、物を持ち上げる、腰をひねるといった動作がきっかけになるケースもあります。側弯症がある場合でも、痛みが出たタイミングや動作を振り返り、別の要因が重なっていないか考えることが大切でしょう。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/
腰椎椎間板ヘルニアなど腰の病気が隠れている場合がある
片側の腰痛が続く場合には、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、側弯症とは別の問題が関係している可能性も考えられます。腰痛には側弯症のほかにも、腰椎分離症、変性すべり症、骨折、感染症など、さまざまな原因があると言われています。「もともと側弯症だから」と決めつけてしまうと、別の問題に気づきづらくなるかもしれません。痛みが長引く場合は、現在の腰の状態を確認することが重要です。
引用元:Mindsガイドラインライブラリ https://minds.jcqhc.or.jp/
お尻や脚の痛み・しびれを伴う場合は注意する
「腰だけではなく、お尻や脚まで痛い」「片脚がしびれる」という場合はどうでしょうか。腰部脊柱管狭窄症など神経が関係する病気では、腰痛だけでなく下肢の痛みやしびれ、筋力低下などが現れることがあると言われています。症状が進むと歩きづらさにつながるケースもあります。そのため、片側の腰痛と一緒に脚の症状が出ている場合は、「筋肉が張っているだけ」と考えず、症状の変化を確認しておきたいところです。
引用元:東京都立病院機構 https://www.tmhp.jp/
腰以外の病気によって腰周辺に痛みを感じることもある
「腰が痛いなら、原因も腰にある」と思いがちですが、必ずしもそうではないと言われています。腰痛には、尿管結石などの泌尿器の病気、婦人科の病気、消化器の病気、血管の病気などが関係する場合もあります。特に、安静にしていても痛みが軽くならない、発熱を伴うなど普段とは違う症状がある場合には注意が必要です。側弯症がある方でも、腰以外の原因が隠れている可能性を忘れないことが大切でしょう。
引用元:東京労災病院 https://tokyoh.johas.go.jp/
「側弯症だから」と片側の腰痛を決めつけないことが大切
側弯症があると、腰痛が出たときに「やっぱり背骨が曲がっているからだ」と考えたくなるかもしれません。しかし、腰痛や脚のしびれ、痛み、歩きづらさなどは、さまざまな脊椎・脊髄の問題でもみられると言われています。大切なのは、側弯症という一つの情報だけで原因を決めないことです。痛みが続く、以前より強くなる、しびれや力の入りづらさがあるといった場合には、医療機関で状態を確認してもらうことも検討しましょう。
引用元:東邦大学医療センター大橋病院 https://www.lab.toho-u.ac.jp/
#片側に出る腰痛
#側弯症以外の原因
#腰痛と脚のしびれ
#腰痛の原因を確認
#側弯症と腰の病気
側弯症による片側の腰痛が気になるときの対策
「側弯症があって片側の腰が痛いとき、自分では何をすればいい?」と悩む方もいるでしょう。腰痛があると、できるだけ動かさないほうがよいと思いがちですが、状態によっては適度に体を動かすことがすすめられる場合もあると言われています。ただし、側弯症は背骨の曲がり方や程度に個人差があるため、誰にでも同じストレッチや運動が適しているとは限りません。無理に左右差を整えようとせず、自分の状態に合わせて取り組むことが大切です。
同じ姿勢を長時間続けないようにする
「デスクワークをしていると、いつも片側の腰がつらくなる」という方もいるかもしれません。腰痛への対策では、長時間同じ姿勢を続けることを避け、姿勢を変えたり適度に体を動かしたりすることが大切だと言われています。仕事や勉強で座る時間が長い場合は、途中で立ち上がる、少し歩くなど、無理のない範囲で姿勢を変えてみるのも一つです。痛みを我慢して同じ姿勢を続けないよう意識してみましょう。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/
痛みのない範囲で体を動かす習慣を取り入れる
腰が痛いと「なるべく動かないほうがいいのでは?」と思いますよね。しかし、一般的な腰痛では、必要以上の安静を続けるよりも、可能な範囲で普段の活動を維持することがすすめられる場合があると言われています。ウォーキングなども選択肢になりますが、強い痛みがある状態で無理をする必要はありません。側弯症による片側の腰痛が気になる場合も、その日の状態を確認しながら無理のない範囲で体を動かしましょう。
引用元:日本腰痛学会 https://www.jslsd.jp/
腰だけでなく股関節や体幹の動きも意識する
「腰が痛いから腰だけを伸ばせばいい」と考えがちですが、腰痛への運動では体幹を含めた体の機能を考えることも大切だと言われています。また、側弯症では背骨の弯曲やねじれ方、体のバランスに個人差があります。そのため、腰だけに注目するのではなく、股関節の動きや体幹の使い方なども含めて確認することがポイントです。特定の場所だけを強く動かすより、体全体を見ながら取り組むことが重要でしょう。
引用元:日本理学療法士協会 https://www.japanpt.or.jp/
左右どちらかだけを自己判断で強く伸ばさない
「右が痛いから右を伸ばせばいい?」「曲がっている側と反対を伸ばすべき?」と迷う方もいるでしょう。側弯症は背骨の弯曲だけではなく、ねじれを伴う三次元的な変形と考えられています。そのため、見た目や痛む側だけを基準にして、片側を強く伸ばす方法がすべての人に適しているとは言えません。痛みを我慢して無理にストレッチを行うのではなく、自分の側弯の状態に合わせることが大切です。
引用元:日本側彎症学会 https://www.sokuwan.jp/
ストレッチや運動は側弯の状態に合わせて行うことが大切
側弯症といっても、背骨の曲がる位置や方向、程度、年齢などによって状態は異なると言われています。そのため、「側弯症にはこの運動」と一つの方法に決めるのではなく、状態を確認したうえで取り組むことが重要です。特に片側の腰痛が続いている場合や、脚のしびれなど別の症状を伴っている場合には、自己流の運動だけで対応しないことも大切でしょう。必要に応じて専門家へ相談し、自分に合った方法を確認してみてください。
引用元:国立病院機構 村山医療センター https://www.murayama-hosp.jp/
#側弯症の腰痛対策
#片側の腰痛対策
#腰痛とストレッチ
#側弯症と運動
#腰への負担を軽減
側弯症と片側の腰痛で医療機関へ相談したほうがよいケース
「片側の腰が痛いけれど、もう少し様子を見ても大丈夫?」と迷う方もいるでしょう。側弯症があっても腰痛が出ないケースはありますし、反対に側弯症とは別の原因で腰が痛む場合もあると言われています。特に、痛みが長く続く、脚にしびれがある、歩きづらくなったなど、腰痛以外の変化がある場合は注意したいところです。ここでは、側弯症と片側の腰痛で医療機関への相談を検討したい症状を確認していきます。
片側の腰痛が長期間続いている
「最初は軽い痛みだったのに、なかなか良くならない」という場合は気になりますよね。腰痛には筋肉への負担だけでなく、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、骨折などさまざまな原因があると言われています。側弯症がある方でも、今感じている片側の腰痛が必ず側弯症によるものとは限りません。痛みが長期間続いている、徐々に強くなっている場合には、自己判断だけで様子を見続けず、医療機関で状態を確認してもらうことが大切でしょう。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/
腰痛だけでなく脚の痛みやしびれがある
片側の腰痛に加えて、「お尻から脚まで痛む」「脚がしびれる」といった症状が出ている場合もあります。腰椎椎間板ヘルニアでは、腰やお尻の痛みに加えて、脚にしびれや痛みが生じることがあると言われています。こうした症状は神経への影響が関係している可能性もあるため、単なる腰の張りとは区別して考えたいところです。症状が続く場合には、側弯症だけに原因を絞らず確認してもらいましょう。
引用元:日本脊髄外科学会 https://www.nsj-official.jp/
筋力低下や歩きづらさなどを感じる
「以前より脚に力が入りづらい」「少し歩くとつらくなって休みたくなる」という変化にも注意が必要です。腰部脊柱管狭窄症では、脚の痛みやしびれだけでなく、歩行に影響が出る場合があると言われています。また、神経への影響によって筋力の低下がみられるケースもあります。側弯症による片側の腰痛だと思っていても、こうした変化を伴っている場合には、腰以外の症状も含めて医療機関へ伝えることが重要です。
引用元:済生会 https://www.saiseikai.or.jp/
背中や腰の左右差が以前より目立ってきた
「前より肩の高さが違って見える」「腰の左右差が大きくなった気がする」という場合もあるでしょう。側弯症では、肩の高さや肩甲骨の突出、ウエストラインなどに左右差がみられることがあると言われています。特に成長期では側弯が進行するケースがあるため、以前と比べて体の左右差が目立つようになった場合は注意したいところです。見た目だけで進行を判断するのではなく、必要に応じて専門的に確認してもらいましょう。
引用元:日本側彎症学会 https://www.sokuwan.jp/
強い痛みや発熱など普段と違う症状がある
腰痛のなかには、腰そのものだけではなく、感染症や内臓などの問題が関係している場合もあると言われています。特に「じっとしていても強く痛む」「発熱がある」「いつもの腰痛とは明らかに違う」と感じる場合は注意が必要です。また、排尿・排便の異常などを伴う場合には、早めの対応が必要になるケースもあります。側弯症があるからといって、すべての腰痛を背骨の曲がりだけで考えないことが大切です。
引用元:MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/
側弯症の状態と腰痛の原因を一度確認してもらう
片側の腰痛が続く場合には、「どちら側が痛いか」だけではなく、側弯の程度や背骨の状態、脚の症状などを含めて確認することが大切です。側弯症の検査では、立った状態でのX線検査などを用いて弯曲の程度を評価する方法があると言われています。自分では「側弯症による腰痛」と思っていても、別の原因が重なっている可能性は否定できません。症状が気になる場合には、一度医療機関へ相談して現在の状態を確認してみましょう。
引用元:慶應義塾大学病院 https://kompas.hosp.keio.ac.jp/
#側弯症と片側腰痛
#腰痛の相談目安
#脚の痛みとしびれ
#側弯症の左右差
#腰痛の原因を確認
監修者
|







