腕の痛みやだるさなどでお悩みはありませんか?腕の痛みには、腕を酷使しているために引き起こされている場合や何らかの病気によって起こっているものなど、原因はさまざまです。
今回は、腕の痛みの原因や考えられる隠れている病気について解説していきます。また、病院へ行くべきサインにはどのようなものがあるのかも解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
腕の痛みの原因は?
腕の痛みの原因はさまざまですが、原因として考えられることが多い5つの事象を下記で詳しく解説していきます。
筋肉痛
運動や普段慣れない動きをしたなどの思い当たる節がある場合で腕が痛い時には、筋肉痛が原因となっていることがあります。動作時や力を入れた時にズキズキとした痛みを感じたり、重い感じとともに痛みがあったりする場合には、筋肉痛の可能性があるでしょう。
筋肉痛の緩和方法は下記の通りです。
- 痛みがある箇所を冷やす
- マッサージやストレッチをする
- 温める
筋肉痛を起こした直後は、冷やすことで緩和が見込めます。数日経過している場合には、ストレッチやマッサージなどとともに温めて血行を促すと改善効果が期待できます。
神経の圧迫
腕に精通している神経に圧迫や損傷があると腕に痛みを感じることがあります。腕の神経は主に首にある頸椎から伸びていて、頸椎症などによる神経の圧迫や時には胸郭出口症候群と呼ばれる肋骨付近にある腕の神経が走行している部分で干渉をしていると神経痛として腕に痛みを生じます。
頸椎症の場合には、肩や腕周辺の血流を促し、頸椎に負担がかからないよう姿勢に気をつけることで緩和できるでしょう。
胸郭出口症候群は、主に手術療法となり、神経に干渉している一部の肋骨を切除することで神経による痛みの改善が期待できます。
四十肩・五十肩
四十肩や五十肩の肩関節周囲炎では、関節や腱の炎症で腕にまで痛みを生じることがあります。肩関節周囲炎は、主に40〜50代に発症することが多いため、四十肩や五十肩と呼ばれています。腕を上げることができないや重いものが持てないなどは、この肩関節周囲炎の可能性があるでしょう。
肩関節周囲炎の場合には、急性期時には無理な動きはせずに安静にし炎症を抑えるようにすることが重要です。その後は、肩の拘縮や筋肉量の低下を防ぐためにも、ストレッチや軽い運動などを行うと良いでしょう。
血行不良
血行不良によって筋肉への血流も低下するため、筋肉の硬直が腕の痛みの原因となることがあります。寒い時期や長時間同じ姿勢は血行不良を起こしやすくなります。
血行不良を起こさないためにも、ストレッチや冷え対策などをすると効果的です。また、デスクワークの人は、適度な休憩や姿勢などに気をつけることで血流を促し、肩こりの改善などにも効果が期待できます。
腕の痛みには病気が隠れている可能性も!?
上記では、日常生活の中などにある腕の痛みの原因について解説しました。しかし、腕の痛みはある病気のサインとなることがあります。ここでは、腕の痛みが症状として現れる病気について解説していきます。
激しい痛みや腕の痛み以外にも症状がある場合には、医療機関に相談するようにしましょう。
急性動脈閉塞症
急性動脈閉塞症(きゅうせいどうみゃくへいそくしょう)は、心臓へ流れる血管の動脈の部分で、血液の塊である血栓(けっせん)が詰まることで発症します。腕や足、心臓、内臓に張り巡らされている血管などの全てで起こりうる可能性があります。これが腕へとつながる血管で起こることで、腕に痛みを生じる原因となります。また血流が途絶えることで、感覚がないや痺れ、冷えなども症状として現れることが多いです。
時に血栓は血管内を血流に乗って移動することがあり、脳の血管に詰まると脳梗塞、心臓の血管では心筋梗塞などの人命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
肘部管症候群
神経が走行している肘のトンネル状になっている部分において、神経が圧迫されたりして痺れなどの症状を引き起こす病気を肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)と呼びます。主に指先などの痺れを感じるため、末梢神経障害に分類されます。肘を酷使した際や肘の変形、腫瘍による圧迫などが原因で引き起こされると言われています。
多発性筋炎・皮膚筋炎
多発性筋炎(たはつせいきんえん)や皮膚筋炎(ひふきんえん)は、国の指定難病に登録されている膠原病の病気の一つです。自己免疫疾患であり詳しい原因は不明ですが、多発性筋炎は筋肉に炎症が起こり、筋肉組織が破壊されていくことで痛みを生じます。また、それと同時に皮膚にも炎症をきたすものが皮膚筋炎となります。
50代前後の女性に多く、年々発症者は増加傾向であるとされています。
上腕骨外側上顆炎
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、肘の曲げ伸ばしや前腕の筋肉を酷使することで発症する病気です。一般的にはテニス肘とも呼ばれています。テニスをする動作のように肘や腕を使うことが発症する要因となることが多いため、このような名称で呼ばれていますが、実際には他のスポーツや日常生活の中の家事などでも起こる可能性があります。
手首を反らせたり、前腕に力を入れたりする際に肘の外側に痛みを生じるのが特徴的で、痛みを緩和させるための専用のサポーターなどを利用すると痛みの緩和が期待できます。
このような症状があったら迷わず病院へ!
腕の痛みは、安易に捉えずに下記のような症状を伴う場合には医療機関へ相談することをおすすめします。上記で解説したような病気が隠れている場合や、神経の損傷や冷えが続くことでその他の細胞にも悪影響を与えてしまう可能性があります。重篤な症状や後遺症などが残ってしまうなどの状況に陥る前に対処するようにしましょう。
では、腕の痛み以外にどのような症状があったら医療機関へ行けば良いのでしょうか。症状について下記で詳しくご紹介していきます。
突然の強い痛み
突然の強い痛みは、動脈血栓による閉塞や神経の損傷が大きい、骨や腱に異常があるなどの可能性があるため、医療機関に相談するようにしましょう。特に閉塞症は放置すると血流が途絶え、細胞が壊死してしまうなども危惧されます。
息切れや動悸を伴う
息切れや動悸を伴う場合には、腕以外にも何らかの病気が隠れている可能性があります。また、血栓による閉塞症が肺や心臓で起こる場合にも息切れや動悸、胸痛などの症状が現れることがありますので、普段より顕著に症状を感じる場合には注意しましょう。
患部が冷たくなっている
患部が冷たくなっている場合にも他の病気が隠れている可能性があり、細胞を壊死させてしまう危険性もあるため、早めに医療機関に相談しましょう。冷たくなっている症状の他に、感覚が鈍くなっていることや痺れなどを伴う場合も早めの検査をおすすめします。
腕の痛みがある場合がんは疑われるのか
腕から発症するがんは極めて稀であり、腕の痛みの原因ががんである可能性は低いと考えられます。しかし、内臓などでがんが発生し腕の骨などに転移した可能性が考えられる場合には腕に痛みを感じることがあるでしょう。また、腕に精通する神経などをがん細胞が圧迫することでも腕の痛みを生じさせる可能性は考えられます。
腕の痛みでお悩みの方は『みやがわ整骨院』にご相談ください!
腕の痛みの原因には、日常生活の中から引き起こされるものや何らかの病気によって起こっているものなどが考えられるでしょう。日常生活の中から引き起こされるものであれば、血行を促したり姿勢を正したりすることで予防でき、マッサージやストレッチなどが改善に効果的です。突然強い痛みを感じたり、腕の痛み以外に症状がある場合には病気によって引き起こされている可能性があり、早めに医療機関への来院をおすすめします。
特に筋肉痛や肩関節周囲炎、血行不良などで腕の痛みが生じている際は、ぜひみやがわ整骨院にご相談ください。