左手がしびれるや違和感などの症状には、病気が隠れている可能性があります。しびれが継続的に出る場合や特定の動作で現れる際には、しびれの原因を追求した方が良いでしょう。しびれは、筋肉や神経、血流などさまざまな要因によって引き起こされるため、何が原因かしっかり解明することで、改善策も導き出すことができます。
今回は、左手のしびれの原因や注意すべき症状などを解説していきます。また、対処法などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
左手がしびれる原因は?
左手のしびれには主に神経の損傷や圧迫などの障害が関与していることが多いとされています。では、しびれの原因となる主な事象を下記で詳しく解説していきます。
脳梗塞や脳出血
脳梗塞は脳に張り巡らされている血管の一部に血液の塊である血栓や血管内の組織が肥厚してしまうプラークなどによって、閉塞することで血流が途絶え、その先の脳細胞がダメージを受けることで引き起こされます。
脳出血は、脳の血管が何らかの原因で破れ、出血することで血流が不十分となり脳細胞がダメージを受けるために引き起こされます。
どちらも左手を支配している脳の分野で起こることで、しびれや感覚麻痺などの症状が引き起こされるでしょう。
頚椎に関する病気
首の骨には腕へとつながる神経が走行している頸椎と呼ばれる部分があります。この頸椎の変形や血行不良、筋肉の拘縮などによって神経が圧迫されると、しびれなどの症状を感じることがあります。指先や腕の部分など、症状が出る範囲に特定性が見られることが特徴です。
交通事故や怪我などによって首に大きなダメージを受けた際、頸椎に関係する病気を発症することがあります。
末梢神経に関する病気
末梢神経に関する病気では、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)や胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)などが挙げられ、神経の圧迫によってしびれの症状が現れます。神経の部位によって特定の指先であったり、動作で痛みをともに生じたりします。
内科疾患
内科疾患では、糖尿病や甲状腺機能障害によって引き起こされることがあります。これらの病気では、病気の進行で末梢神経障害や末梢血管障害を引き起こすことで手足にしびれを生じることがあります。早期に病気を発見することや治療法を再検討するなどで症状の緩和や予防に努めることが重要です。
左手がしびれる時の対処法は?
左手がしびれる原因を上記で解説しました。では、左手がしびれる時にはどのような対処をしたら良いのでしょうか。
まずは病院へ
しびれとともに痛みや感覚の変化、力が入らないなどの症状がある場合には病院を受診しましょう。内科疾患の進行によって症状が現れている場合には、対処が遅れることで予後が大きく左右される可能性もあるため、早めに病院へ行くことをおすすめします。
血行を促進する
血行不良は、しびれを誘発する要因です。正座などで足がしびれたりするのも血行不良によって引き起こされているのをご存じでしょうか。長時間血管が圧迫されて、血流が滞るとしびれの原因となるため、血行を促進することでしびれの改善に効果的です。
市販薬を活用する
神経の働きを補助するビタミン剤や漢方薬などの服用はしびれの改善に効果が期待できます。ビタミン剤などは市販薬としても販売されており、しびれの原因がビタミンなどの成分の欠乏によるものであるのならば手軽に取り入れられ、症状の改善に役立つでしょう。
注意すべき左手のしびれは?
左手のしびれの中にも注意すべき症状があります。特にしびれの部位が特定の指先であったりする場合には注意が必要です。
では、どのような時に注意すれば良いのか下記で詳しく解説していきます。
親指・人差し指・中指がしびれている
親指や人差し指、中指の特定の指先がしびれる場合には、手根管症候群の可能性が高く考えられます。正中神経と呼ばれる神経の走行が手首において、圧迫されていることでこれらの指先にしびれが生じます。さらに、親指の下に位置する手のひらの筋肉が衰えてると、左右で手のひらの厚みが異なるように見えます。これは、手根管症候群が進行してしまっているサインのため注意が必要です。
小指や薬指がしびれている
小指や薬指がしびれる場合には尺骨神経が関与しており、肘部管症候群の可能性があります。尺骨神経が圧迫されると肘をぶつけた時のようなしびれが起こります。これは、神経が走行している肘部管と呼ばれるトンネル部分が狭窄することで神経に圧迫が起こり、症状が現れます。
感覚に異常が出てきている場合には重症化している可能性がありますので、注意が必要です。
手の甲側がしびれている
手の甲がしびれる場合には、橈骨神経が関係している可能性があります。橈骨神経は、腕の親指側を走行する手の甲にかけて伸びている神経です。ほとんどの場合、長時間手を圧迫していることで一時的なしびれを感じることが多いですが、持続するしびれがある場合には手が手首から垂れ下がる下垂手や感覚麻痺を引き起こす危険性もあるため注意しましょう。
スマホやパソコンを触った後にしびれる
動作の後にしびれの症状が出たり悪化したりする場合には、手根管症候群の可能性が考えられます。手根管症候群は、手首を酷使することで症状が悪化することがあります。軽症の場合にはしびれ程度ですが、重症化すると物を摘めなくなることや指が伸びないなどの症状も現れることがあるため注意しましょう。
左手のしびれは糖尿病が疑われるって本当?
糖尿病で手のしびれを自覚することはありますが、左手だけという特定性がないことが多いでしょう。糖尿病によってしびれが出る原因は、血行不良や糖の代謝異常が生じているためであることが多いです。
ただし、糖尿病によって手にしびれがある場合には重度な糖尿病であるか治療が合っていないなどの可能性が考えられます。また糖尿病によって手のしびれが生じている場合には、糖尿病の影響で細胞へのダメージが大きいことや治りも遅くなることで壊死や壊疽に陥る可能性が高くなるため、注意しましょう。
左手のしびれでお悩みの方は『みやがわ整骨院』にご相談ください!
左手のしびれの原因には、左手に向かって走行している神経の障害や左手の動きなどを支配している脳の分野での障害などが考えられます。長時間同じ姿勢やぶつけたことで生じたしびれであれば、ほとんどの場合、一時的な症状でしょう。しかし、突発的に症状が出てきたり持続したしびれや他の症状も併発していたりする際には注意すべきです。対処の遅れによって大きく予後を左右する場合もあり、特に脳の障害によって起こっている場合には命に関わる可能性もあります。また、しびれが日常生活に影響を与えることもあるでしょう。
手のしびれでお悩みの方は、ぜひ、みやがわ整骨院にご相談ください。