顎関節症と首こりは関係ある?まず知っておきたい仕組み
「顎が痛いとき、なぜか首まで重い」「首こりが続いてから顎も気になってきた」。こんな状態だと、顎関節症と首こりには関係があるのかな?と思いますよね。
実際には、顎関節症が首こりを直接引き起こすと単純に言い切れるものではありません。ただ、顎と首は近い位置にあり、食いしばりや姿勢、筋肉の緊張など、共通する要素が影響している可能性があると言われています。まずは両者を別々に考えすぎず、どのような仕組みで不調が重なりやすいのか見ていきましょう。
顎関節症とは?代表的な3つの症状
「顎関節症って、顎が痛ければそうなの?」と思う方もいるでしょう。代表的には、顎を動かすと痛む・口を大きく開けづらい・口を開閉すると音がするといった症状が挙げられています。
一方で、「カクッと音が鳴るから顎関節症」と自己判断するのは早いかもしれません。顎の痛みや動かしづらさなども含め、状態を確認することが大切だと言われています。
引用元:愛知学院大学歯学部附属病院 https://hospital.dent.agu.ac.jp/worries/dental_worries/other-worries/difficult-open
顎関節と首周辺の筋肉が影響し合う可能性
「でも、顎と首って本当に関係するの?」と疑問に感じますよね。
顎関節症については顎だけを見るのではなく、肩や首を含めたストレッチなどがセルフケアとして案内される場合があります。日本歯科大学附属病院でも、顎関節症への対応として肩・首・顎のストレッチなどが紹介されています。
つまり、顎だけに注目するのではなく、首周辺の状態も含めて考える視点が大切だと言えそうです。
引用元:日本歯科大学附属病院 https://www.tky.ndu.ac.jp/hospital/departments/special/jaw_arthritis.html
顎がつらいと首や肩までこりやすくなる理由
「仕事に集中していたら、ずっと奥歯を噛んでいた」という経験はありませんか?
歯ぎしりや食いしばりは、顎関節症に関係する生活習慣の一つと言われています。また、顎関節症の自己チェック項目には、頭痛や肩こりについても挙げられています。
特に緊張しているときは、顎だけでなく首や肩にも力が入りがちです。「顎も首もつらい」という場合は、普段から食いしばっていないか振り返ってみるのも一つでしょう。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000319/
首こりがあるからといって顎関節症とは限らない
ここは混同しないようにしたいところです。首こりを感じるからといって、必ず顎関節症が関係しているわけではありません。
首から肩にかけてのこりには、猫背や前かがみの姿勢、運動不足、精神的なストレス、長時間同じ姿勢を続けることなど、さまざまな要素が関係すると言われています。
「首がこるから顎が原因だ」と一つに絞らず、デスクワークの時間や姿勢、食いしばりなど、日常生活を振り返りながら考えていくことが大切です。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html
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顎関節症と首こりが同時に起こる主な原因
「顎関節症と首こりが一緒にあるのは、噛み合わせが悪いから?」と考える方もいるかもしれません。ただ、現在では一つの原因だけで説明するのではなく、食いしばりや歯ぎしり、姿勢、ストレス、生活習慣など、いくつかの要素が重なって関係すると考えられています。
特に「仕事中に奥歯を噛んでいる」「スマホを見る時間が長い」という方は、知らないうちに顎や首周りへ負担をかけている可能性があります。では、普段の生活を思い浮かべながら原因を一つずつ見ていきましょう。
食いしばり・歯ぎしりによる顎周辺の筋肉への負担
「朝起きたとき、顎がなんとなくだるい」ということはありませんか?
就寝中の歯ぎしりや食いしばり、さらに日中に無意識で上下の歯を接触させる習慣は、顎の痛みに関係する要素として挙げられています。特に食いしばっている本人は、その癖に気づいていないケースも少なくありません。
顎関節症と首こりが気になる場合には、まず「今、上下の歯が触れていないかな?」と普段の状態を確認してみることも大切だと言われています。
引用元:日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/consultation/vol-25.html
スマホやデスクワークによる猫背・頭が前に出る姿勢
「気づいたら何時間もパソコンに向かっていた」。仕事をしていると、よくありますよね。
顎関節症に関係する要素として、姿勢の不良や長時間のコンピューター操作、不良な作業姿勢なども挙げられています。スマホを見るときも、画面をのぞき込むような姿勢になりがちです。
だからといって「猫背だから顎関節症になる」とは言い切れません。ただ、顎関節症と首こりの両方が気になる方は、顎だけではなく普段の座り方や頭の位置にも目を向けてみるとよいでしょう。
引用元:日本歯科大学新潟病院 https://www.ngt.ndu.ac.jp/hospital/dental/service/special04/
ストレスによって顎や首へ力が入り続ける
「忙しい日は、気づくと肩にも顎にも力が入っている」。そんな方もいるのではないでしょうか。
精神的なストレスは、日中の無意識な食いしばりや、肩・首・顔周辺の筋肉の過度な緊張などに関係すると言われています。また、睡眠状態や歯ぎしりなどにも影響する可能性が考えられています。
仕事や家事で緊張する時間が長い方は、「顎に力を入れていないかな?」と、ときどき確認してみるのも一つです。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000319/
噛み合わせだけが原因とは限らない
「顎関節症なら、噛み合わせを直せばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、顎関節症の原因はそれほど単純ではないと言われています。
神戸大学医学部附属病院では、顎関節症は多因子によるもので、噛み合わせの問題はその一部と説明されています。ほかにも、ストレスや噛みしめ、歯ぎしり、食生活、頬杖、片側だけで噛む癖など、さまざまな要素が考えられています。
そのため、顎関節症と首こりが続いているときは、「噛み合わせだけが悪い」と決めつけず、毎日の姿勢や癖まで振り返ってみることが大切です。
引用元:神戸大学医学部附属病院 https://www.med.kobe-u.ac.jp/maxillo/information/faq/q-7.html
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顎関節症と首こりがあるときに確認したい症状
「顎が少し痛いけれど、これって顎関節症なのかな?」「首こりまであるけど関係している?」と気になる方もいるでしょう。顎関節症では、顎の痛みだけでなく、口の開けづらさや関節の音など、いくつかの症状がみられると言われています。
また、人によっては顎の疲れを感じたり、頭痛や肩こりを伴ったりする場合もあるようです。大切なのは、一つの症状だけで自己判断しないこと。「いつから気になるのか」「どんな動作でつらいのか」なども一緒に確認してみましょう。
口を開けると痛い・大きく開けづらい
「食事をすると顎が痛む」「あくびをしたときに大きく口を開けづらい」。こうした変化は、顎関節症でみられる代表的な症状の一つと言われています。
顎関節症では、顎関節そのものだけでなく、顎を動かす筋肉に痛みが出るケースもあるようです。ただし、口を開けづらくなる原因は顎関節症だけとは限りません。気になる状態が続く場合は、自己判断で無理に口を開けようとせず、歯科などで相談することも検討しましょう。
引用元:神戸大学医学部附属病院 https://www.med.kobe-u.ac.jp/maxillo/information/specialized-outpatient/specialized-outpatient-006.html
顎を動かすとカクカク・ジャリジャリと音がする
「口を開けるたびにカクッと音がするんだけど、大丈夫?」と不安になる方も少なくありません。
顎関節症では、口を開け閉めした際に顎関節周辺から音がすることがあると言われています。ただ、音があるだけで状態を決めつけることはできません。痛みがあるのか、以前より口が開けづらくなっていないかなど、ほかの症状も合わせて見ることが大切です。
特に音が強くなったり、開けづらさが出てきたりした場合は、一度相談してみるとよいでしょう。
引用元:神奈川歯科大学附属病院 https://www.kdu.ac.jp/hospital/clinic_guide/symptom_checker/other_001-02.html
朝起きると顎や首が重い・疲れている
「寝たはずなのに、朝から顎が疲れている」。そんな場合は、寝ている間の状態にも目を向けてみましょう。
顎関節症に関係する生活習慣として、歯ぎしりや食いしばりなどが挙げられています。また、顎を動かす筋肉に不調がある方では、朝起きたときに顎の疲労感を覚える場合があると言われています。
朝の顎の重さが続くなら、「寝ている間に歯ぎしりしていると言われたことはないかな?」と振り返ってみるのも一つです。
引用元:日本大学松戸歯学部付属病院 https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/hospital/guide/15_gaku.html
頭痛・肩こりなどを一緒に感じる場合もある
「顎だけじゃなく、首や肩まで重い」「頭痛も気になる」という方もいるでしょう。
顎を動かす筋肉は、近くにある首や頭部の筋肉と関連して働いており、顎関節症に関連した痛みがある方では、首の痛みや肩こり、頭痛などを一緒に感じる場合があると言われています。
とはいえ、頭痛や首こりにはさまざまな原因があります。「全部、顎関節症から来ている」と決めつけず、それぞれの症状や経過を確認することが大切です。
引用元:日本大学松戸歯学部付属病院 https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/hospital/guide/25_itami
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顎関節症と首こりが気になるときのセルフケア
「顎も首もつらいから、自分で何かしたい」と思う方も多いですよね。顎関節症では、顎にかかる負担を減らしたり、日頃の癖を見直したりするセルフケアが取り入れられることがあります。
ただし、痛みを我慢して顎を強く動かせばよいわけではありません。顎関節症と首こりが気になるときは、まず普段の食いしばりや姿勢に気づくことから始めてみましょう。無理のない範囲で続けることがポイントと言われています。
日中は上下の歯を離して食いしばりを減らす
「何も食べていないのに、上下の歯がくっついている」。思い当たることはありませんか?
日中の食いしばりや無意識に歯を接触させる癖は、顎周辺へ負担をかける要素の一つと言われています。慶應義塾大学病院でも、顎関節症のセルフケアでは顎を安静にして、負荷を減らすことが基本と紹介されています。
仕事や家事に集中しているときほど、「今、噛みしめていないかな?」と確認してみましょう。気づいたら上下の歯を離し、顎の力を抜くことを意識してみてください。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000319/
スマホ・パソコンを見る姿勢を見直す
「スマホを見ていると、いつの間にか顔が前に出ている」。これは珍しいことではありません。
顎関節症への対応では、顎だけではなく日常の姿勢や動作など、生活習慣を確認することも大切だと言われています。日本歯科大学附属病院でも、日常の姿勢や動作を中心とした生活習慣への指導が行われています。
デスクワークでは画面をのぞき込む姿勢が長くならないようにして、ときどき座り方を変えてみるのも一つです。「ずっと同じ姿勢になっていないかな?」と振り返ってみましょう。
引用元:日本歯科大学附属病院 https://www.tky.ndu.ac.jp/hospital/departments/special/jaw_arthritis.html
首や肩を無理のない範囲でやさしく動かす
「顎が気になるのに、首や肩も動かした方がいいの?」と感じるかもしれません。
顎関節症に関連する痛みでは、顎を動かす筋肉だけでなく、近くで働く首や頭部の筋肉との関連も指摘されています。顎の周辺だけを見るのではなく、首や肩を含めて考えることも大切と言われています。
首をゆっくり動かしたり、肩の力を抜いたりして、長時間同じ姿勢を続けないよう意識してみましょう。ただし、痛みが強くなる動きまで無理に続ける必要はありません。
引用元:日本大学松戸歯学部付属病院 https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/hospital/guide/25_itami
顎を強く押す・無理に大きく開けるケアは避ける
「顎が硬いなら、自分でグイグイ動かした方がいいのかな?」と思う方もいるでしょう。しかし、自己流で強い刺激を加えるのは注意が必要です。
顎関節症では、状態に応じてマッサージやストレッチ、開口訓練などが取り入れられる場合がありますが、必要な方法は症状によって異なると言われています。昭和医科大学歯科病院でも、筋肉の状態や顎関節の動きに合わせた理学療法が行われています。
特に口を開けると痛い、以前より開けづらくなったという場合は、無理に動かすのではなく歯科や口腔外科などへ相談しましょう。
引用元:昭和医科大学歯科病院 https://www.showa-u.ac.jp/SUHD/department/list/tmd/
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顎関節症と首こりが続くときはどこへ相談する?
「セルフケアを続けても顎や首が気になる」「このまま様子を見ていて大丈夫?」と不安になることもありますよね。顎関節症と首こりは一緒に感じる場合がありますが、症状によって相談先は変わります。
顎の痛みや口の開けづらさが中心なのか、それとも首の痛みや手のしびれが強いのか。まずは今出ている症状を整理することが大切です。「顎の問題だから」「ただの首こりだから」と自分だけで決めつけず、症状が続く場合は適切な医療機関へ相談することも考えてみましょう。
顎の痛み・口の開けづらさが続くなら歯科・歯科口腔外科
「顎が痛いときって、何科に行けばいいの?」と迷いますよね。
顎関節症では、口を開け閉めしたときの痛みや口の開けづらさ、顎関節から音がするといった症状がみられると言われています。こうした顎の症状が続いている場合は、歯科や歯科口腔外科が相談先の一つです。
特に食事や会話に影響するほど口を開けづらい場合は、自己流のケアだけで長く様子を見るのではなく、一度相談して状態を確認してもらいましょう。
引用元:日本口腔外科学会 https://www.jsoms.or.jp/public/soudan/gakukansetsu/
首の痛みや手のしびれなどが強い場合は整形外科も検討
「首こりだけじゃなく、腕や手までしびれる」。このような場合は、顎だけに注目しないことも大切です。
首の神経が圧迫される疾患などでは、首から肩、腕にかけて痛みやしびれが現れることがあると言われています。そのため、首の痛みに加えて腕や手のしびれ、力の入りづらさなどを感じる場合には、整形外科への来院も選択肢になります。
「顎関節症が原因だろう」と自己判断せず、症状がどこまで広がっているのかを確認しておきましょう。
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html
セルフケアだけで様子を見続けない方がよい症状
「もう少しセルフケアで様子を見ようかな」と考えることもあるでしょう。ただ、痛みが強い、口が開きづらい、食事がしづらいといった状態が続く場合は注意したいところです。
顎関節症では、症状や経過に合わせて検査を行い、必要に応じた対応が検討されると言われています。無理に顎を動かしたり、強く押したりして我慢を続けるのではなく、生活への影響が大きくなってきた段階で専門家へ相談することも大切です。
引用元:東京科学大学病院 https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/medical/tmd.html
顎だけ・首だけではなく生活習慣まで振り返ることが大切
「検査を受けたら、それだけでいいの?」というと、日常生活にも目を向けておきたいところです。
顎関節症には、歯ぎしりや食いしばり、頬杖、片側で噛む癖など、複数の要素が関係すると言われています。さらに首こりについても、長時間同じ姿勢を続けることや運動不足、精神的なストレスなどが関連すると考えられています。
顎関節症と首こりが気になるときは、どちらか一方だけを見るのではなく、「普段どんな姿勢で過ごしているかな?」「無意識に噛みしめていないかな?」と毎日の習慣まで振り返ってみましょう。
引用元:神戸大学医学部附属病院 https://www.med.kobe-u.ac.jp/maxillo/information/faq/q-7.html
引用元:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html
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