足のすねが“つる”ってどういう状態?
「夜中に急にすねがギュッと固まって痛くなった」「運動中に足の前側がピキッとつって動かせなくなった」──そんな経験をしたことはありませんか?
この“足のすねがつる”という現象、実は医学的には「筋痙攣(きんけいれん)」と呼ばれる筋肉の一時的な異常収縮といわれています。つまり、自分の意思とは関係なく筋肉が過剰に収縮し、弛緩できなくなる状態のことです。
「こむら返り」との違いを整理しよう
多くの人が混同しがちな「こむら返り」は、主にふくらはぎの筋肉(腓腹筋)がつることを指します。一方で、「すねがつる」ときに関係するのは**前脛骨筋(ぜんけいこつきん)**という筋肉です。
前脛骨筋は、足首を上に持ち上げる動き(背屈)を担当しており、歩く・走る・姿勢を支えるなど、日常生活でも常に働いています。この筋肉が過剰に使われたり、血流が滞ったりすると、筋内の電解質バランスが崩れて“つり”が起こるとされています(引用元:https://rehasaku.net/magazine/lower/how-to-cure-shin-cramps)。
すねがつるタイミングとその背景
では、どんなときにすねがつりやすいのでしょうか。
よくあるのが「運動後」「就寝中」「寒い時期」といったタイミングです。運動後は筋疲労や水分・ミネラルの消耗によって筋肉の収縮がうまく調整できなくなるといわれています。
また、夜寝ているときに起こる“夜間のつり”は、体温低下や血流の低下が関係するとされています。冷えによって血管が収縮し、筋肉へ十分な酸素が行き届かなくなることで、筋収縮のコントロールが乱れやすくなるという報告もあります(引用元:https://kumanomi-seikotu.com/blog/5564/)。
さらに、長時間のデスクワークや立ちっぱなしなど同じ姿勢が続く環境では、前脛骨筋が常に緊張状態になり、筋膜や腱の動きが制限されることもあります。これも“すねがつる”原因の一つと考えられています(引用元:https://aide-harikyu.com/blog/sunegaturu-nobasikata-zenkeikotukinwosikkarinobasusutorecchitoyobouhou/)。
まとめ:単なる筋疲労と思わず、背景を見直すことが大切
「すねがつる=疲れたサイン」と片付けてしまう人も多いですが、実際には水分・ミネラル・姿勢・冷え・筋バランスなど、いくつもの要素が関係しています。
特に、頻繁に起こる場合は「生活習慣の乱れ」や「筋肉の使い方の偏り」が影響していることもあるため、根本的な改善には普段の体の使い方や習慣を見直すことが大切だといわれています。
#足のすねがつる
#筋痙攣
#前脛骨筋
#こむら返りとの違い
#冷えと血流